安倍総理大臣は、神奈川県横須賀市にある防衛大学校の卒業式で訓示し、北朝鮮による核・ミサイル開発や南西方面での外国軍機による領空接近の増加など、日本を取り巻く安全保障環境は厳しさを増していると強調し、防衛力の強化に引き続き取り組む考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は「北朝鮮による核・ミサイル開発は深刻さを増し、南西方面では外国軍機による領空接近も増加している。テロの脅威は世界に拡散し、多様化している。こうした現実から私たちは目を背けることはできない」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「みずからの手で、みずからを守る気概なき国を誰も守ってくれるはずがない。安全保障環境が厳しさを増す中で、われわれは、わが国自身の防衛力を強化し、みずからが果たしうる役割の拡大を図っていかなければならない」と述べ、防衛力の強化に引き続き、取り組む考えを示しました。
また、安倍総理大臣は、南スーダンでの国連のPKO活動に派遣している陸上自衛隊の施設部隊を5月末をめどに撤収させることについて、自衛隊の活動は南スーダンをはじめ各国から高く評価されているとしたうえで、今後もPKOなどに積極的に貢献していく考えを示しました。
一方、ことしの防衛大学校の卒業生は留学生を除いて380人で、このうち任官を辞退したのは去年より15人減って32人でした。(引用ここまで)
日テレ 防衛大学校卒業式で安倍首相が訓示 2017年3月19日 16:24
http://www.news24.jp/articles/2017/03/19/04356861.html
安倍首相は防衛大学校の卒業式で訓示し、日本の防衛力を強化し、役割の拡大を図る考えを強調した。
「安全保障環境が厳しさを増す中、我々は我が国自身の防衛力を強化し、自らが果たしうる役割の拡大を図っていかなければなりません」-また安倍首相は北朝鮮によるミサイル発射などをあげて、日本を取り巻く安全保障環境の厳しさが増していることを指摘し、「自らの手で自らを守る気概のない国を誰も守ってくれない」と強調した。
今年、防衛大を卒業する留学生を除く380人のうち、民間企業に就職するなどの理由で自衛官になるのを辞退したのは32人だった。(引用ここまで)
TBS 安倍首相、防衛大卒業式で「役割の拡大」に言及 19日15:41
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3008681.html
安倍総理は将来の自衛隊幹部を育成する防衛大学校の卒業式で訓示し、日本の安全保障上の役割を拡大する必要性に改めて言及しました。
「安全保障環境が厳しさを増す中で、我々は我が国自身の防衛力を強化し、自らが果たしうる役割の拡大を図っていかなければならない」(安倍首相)
安倍総理はまた、北朝鮮の相次ぐミサイル発射に触れ、去年、施行された安全保障関連法の意義も強調しました。
防衛大学校からは、今年は女性24人を含む380人が卒業し、去年より15人少ない32人が任官を辞退しています。(引用ここまで)
安倍総理 “北朝鮮の新たな脅威”言及 防大卒業式
テレ朝日 03/19 11:47
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000096780.html
安倍総理大臣は防衛大学校の卒業式で訓示し、北朝鮮について「新たな段階の脅威である」と述べました。
安倍総理大臣:「北朝鮮による核・ミサイル開発は深刻さを増し、南西方面では外国軍機による領空接近も増加している。テロの脅威は世界に拡散し、多様化しています。こうした現実から、私たちは目を背けることはできません」
また、安倍総理は5月末に撤収する南スーダンPKO(国連平和維持活動)の自衛隊の部隊について、「南スーダンの平和と発展のための大きな礎となった」と強調しました。今年の卒業生380人のうち任官を辞退したのは32人で、去年の47人に比べて減っていますが、依然高い水準です。(引用ここまで)
南スーダンPKO派遣の自衛隊員 現地政府軍の兵士に連行される
アフリカの南スーダンで日本時間の18日夕方、PKO活動に派遣されている自衛隊の隊員5人が宿営地の外で物資を購入していたところ、武器の取締りを行っていた現地政府軍の兵士に誤って連行されました。およそ1時間後に解放されけがはありませんでしたが、現地の日本大使館は南スーダン政府に抗議しました。
防衛省によりますと、南スーダンの首都ジュバで日本時間の18日午後4時ごろPKO活動に派遣されている自衛隊の隊員5人が、宿営地の南、およそ1.5キロの店舗で業務のため衣類を購入していたところ、武器の取締りを行っていた現地政府軍の兵士に尋問を受けました。
5人はPKO部隊の印が入った戦闘服を着ていましたが、政府軍の指示に従って自衛隊の車を運転し、宿営地の北、およそ2.5キロの広場に連行されたということです。
その後、自衛隊からの連絡を受けた現地の日本大使館の職員が広場に出向いて政府軍に説明した結果、5人はおよそ1時間後に解放され、けがはないということです。
自衛隊を含む国連のPKO部隊は、南スーダン政府との間で結ばれた地位協定で、武器の所持が認められていますが、現地の政府軍からは兵士の誤解が原因だったとして謝罪があったということです。日本大使館は南スーダン政府に対し、抗議するとともに再発防止を申し入れました。防衛省はこうしたことが再び起きないよう現地の国連司令部と連携するとしています。(引用ここまで)
防衛官僚が上層部と相談し公表しない方針伝えたか
NHK 3月17日 18時46分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170317/k10010915651000.html?utm_int=word_contents_list-items_004&word_result
南スーダンのPKO部隊の日報を実際には陸上自衛隊が保管していた問題で、陸海空の各自衛隊を運用する統合幕僚監部の防衛官僚が、防衛省の上層部に相談したうえで、公表しないという方針を陸上自衛隊に伝えた疑いがあることがNHKの取材でわかりました。誰の判断で公表は見送られたのか、今後は詳しいいきさつの解明が焦点となります。
南スーダンで大規模な武力衝突が起きた際のPKO部隊の日報について、防衛省は陸上自衛隊が破棄したと説明していますが、実際には陸上自衛隊の司令部に日報のデータが保管されていました。
防衛省幹部によりますと、陸海空の各自衛隊を運用する統合幕僚監部の防衛官僚は、ことし1月下旬に、陸上自衛隊でデータが保管されていたという報告を受けたということです。
さらに、この防衛官僚は陸上自衛隊からの報告を防衛省の上層部にも伝えて、対応を相談していた疑いがあることがNHKの取材でわかりました。この相談は、防衛官僚が報告を受けてから数日以内に行われ、その後、「今さら言えない」として、公表しない方針が陸上自衛隊に伝えられたということです。
結局、防衛省は陸上自衛隊に日報が保管されていたことを伏せたまま、別の部署で見つかったと先月7日公表しました。今後は陸上自衛隊の日報の存在が誰の判断で公表されないことになったのか、詳しいいきさつの解明が焦点となります。(引用ここまで)