ロシアと中国の海軍は18日から日本海や初めてオホーツク海で合同軍事演習を開始し、北朝鮮情勢を背景に東アジアで軍事的な影響力を拡大しているアメリカや、アメリカとの連携を深める日本や韓国をけん制する狙いがあると見られています。
ロシアと中国の海軍は18日から26日までの日程で軍事演習を行うと発表し、日本海や、初めてオホーツク海でも合同演習が行われる予定です。初日の18日は、中国海軍の駆逐艦や護衛艦などがロシア海軍の太平洋艦隊の司令部があるウラジオストクに入港して式典が行われました。ロシアからは11隻の艦艇や2隻の潜水艦が、中国からは4隻の艦艇がそれぞれ参加し、対潜水艦の戦闘を想定した演習や乗組員の救助訓練も合同で行うということです。
ロシアと中国は5年前から毎年、合同軍事演習を行っていて、ことし7月にはアメリカが主導するNATO=北大西洋条約機構の加盟国が沿岸を囲むバルト海で初めて演習を実施するなど連携を深めています。これに続いて日本海やオホーツク海でも合同演習を行うことで、北朝鮮情勢を背景に最新の迎撃ミサイルシステムの配備を進めるなど東アジアで軍事的な影響力を拡大しているアメリカや、アメリカとの連携を深める日本や韓国をけん制する狙いがあると見られています。(引用ここまで)
NHK 中国海軍 日本海などでロシアと合同演習へ 9月13日 23時14分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170913/k10011138151000.html?utm_int=detail_contents_news-related-auto_001
中国国防省は、日本海などで行われる中国とロシアの海軍の合同演習に参加するため、中国海軍の艦艇が出港したと発表し、軍事面での中ロの連携の強化をアピールすることで、中国の海洋進出に警戒を強める日本やアメリカなどをけん制する狙いがあると見られます。
中国国防省は13日、日本海などで来週から行われる中国とロシアの海軍の合同演習に参加する中国海軍の駆逐艦や護衛艦などが山東省の青島の軍港を出港したと発表しました。
今回の演習では、対潜水艦の訓練のほか、味方の潜水艦の乗組員を救助する訓練なども合同で行われ、日本海のほかにオホーツク海でも初めて演習が行われるということです。
中ロの海軍は5年前から毎年合同演習を行っており、ことし7月にもアメリカが主導するNATO=北大西洋条約機構の加盟国が取り囲むバルト海で、初めて合同演習を行うなど連携を一段と深めています。
中国国防省は「演習は第三国を対象としたものではない」としていますが、沖縄県の尖閣諸島をめぐり対立する日本や、南シナ海で中国が一方的に主権を主張する海域で海軍の艦船を運航させる「航行の自由」作戦を行うアメリカなどに対して、中ロの連携の強化をアピールし、けん制する狙いがあると見られます。(引用ここまで)