微笑み外交などと揶揄されながら
対話による合意形成で核戦争を防ぐ土台をつくった南北政府なのに
日米両政府の頭は国内政治不信の高まりの緊急事態は判っていない!
北朝鮮の対話外交作戦に慌てている日米両政府!
北朝鮮不信感を振りまき破たんしている圧力路線破棄はしないつもり!
「対話のための対話はしない」!
米韓軍事演習の続行を強要していた!
「微笑み外交」を揶揄していた!
北朝鮮の「ホンネ」が全く判っていない!
米国「脅威」論は隠蔽して圧力論を吹聴している日米両政府!
軍事的な脅威が解消されて体制が保証されるならば核を保有する理由はない
対話が続く間は核実験や弾道ミサイルの発射実験は行わない
非核化は軌道に・非核化と平和が現実になってきている
日米韓が緊密に連携し実施してきた、最大限の圧力の成果だ
北朝鮮の変化を評価 圧力をかけ続けた成果
核・ミサイルの完全検証可能かつ不可逆的な形での放棄に向けて北朝鮮が具体的な行動をとるまで最大限の圧力をかけていく
日米は、これまでも、そしてこれからも100%ともにある
過去の政権とは異なり、対話と引き換えに北朝鮮への制裁や圧力を緩めることはしない
国際社会の連携を崩し圧力の緩和を目指すと見られるほか、
非核化に向けた具体的な行動を取るのかどうかも不透明で、
核・ミサイル問題の解決に向けた糸口を見いだせるかどうか
「非核化と平和が現実になってきている」韓国大統領 3月9日 20時34分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011358801000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_004
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、ピョンチャンパラリンピックの開会式に先立ち開かれた歓迎レセプションであいさつし、アメリカのトランプ大統領がことし5月までにキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談に応じる意向を表明したことについて、「朝鮮半島の非核化と平和が現実になってきている」と述べ、会談の成功に期待を示しました。
ピョンチャンパラリンピックは9日から今月18日まで10日間の日程で行われ、北朝鮮は冬のパラリンピックとしては初めて選手団を派遣しています。
開会式を前に9日夜、ムン・ジェイン大統領の主催で歓迎レセプションが開かれ、この中でムン大統領は「南北は4月末に首脳会談を開催することになった」としたうえで、「きょうトランプ大統領が5月までにキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長に会うと約束した。朝鮮半島の非核化と平和が現実になってきている」と述べ、会談の成功に期待を示しました。そのうえで「オリンピックとパラリンピック、また平和のための努力が新たな世界平和を作り出すものと信じている」として、大会が地域の安定につながっていると自信を示しました。ムン大統領としてはオリンピックで高まった南北の融和ムードをパラリンピック期間中も維持しながら、関係のさらなる改善に意欲を示した形です。
韓国 ムン大統領が声明「非核化は軌道に」 3月9日 18時18分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011358261000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
アメリカのトランプ大統領が、ことし5月までにキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との首脳会談に応じる意向を表明したことを受けて、韓国大統領府は9日午後、ムン・ジェイン(文在寅)大統領の声明を発表しました。
この中でムン大統領は「南北首脳会談に続いて、トランプ大統領とキム委員長が会うならば、朝鮮半島の完全な非核化は本格的な軌道に乗る。会談は将来、朝鮮半島の平和を生み出した歴史的な道しるべとして記録されるだろう」として、歓迎しました。そのうえで、「難しい決断をした2人の指導者の勇気と知恵に深く感謝する。韓国政府は、奇跡のような機会を、誠実かつ慎重に、それでいて遅れることなく進展させる」として、来月末に開かれる南北首脳会談などを通じて、北朝鮮との関係改善を進めていく意欲を示しました。
韓国与野党の反応
アメリカのトランプ大統領が、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長との首脳会談に、ことし5月までに応じる意向を表明したことについて、革新系の与党、「共に民主党」のチュ・ミエ(秋美愛)代表は「幸いなことに北がオリンピックを契機に、ムン・ジェイン政権の誠実さを理解し、南北対話を基盤として米朝対話への道を歩んでいる」と歓迎しました。そのうえで、「保守系の野党は批判するだけではなく、ともに知恵と力を結集していくべきだ」とけん制しました。
一方、保守系の最大野党、「自由韓国党」のホン・ジュンピョ(洪準杓)代表は「ワシントンでの発表には全く新しいものがない。われわれの目標は北の核廃棄であって、核開発の凍結と弾道ミサイルの開発中断は、私たちが追求する目標ではない」と述べました。そして「偽りの平和が続いても、5000万人の韓国国民はキム・ジョンウンの核の人質になるだけだ。米朝対話には反対しないが、対話の主題は北の核廃棄であるべきだ」と述べ、北朝鮮に対し、核・ミサイル開発の凍結ではなく、直ちに開発を放棄するよう迫るべきだという考えを強調しました。
中国政府 歓迎する意向
アメリカのトランプ大統領が、北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長との首脳会談にことし5月までに応じる意向を表明したことについて、中国外務省の耿爽報道官は9日の記者会見で「朝鮮半島問題の核心は北朝鮮とアメリカの間の対立だ。両国がついに一歩を踏み出したことをうれしく思う」と述べて、歓迎する意向を示しました。そして「北朝鮮と韓国の和解と協力、北朝鮮とアメリカの対話と交渉が前向きな進展を得ることを望む」と述べて、期待を示しました。
中国が果たす役割を問われると「関係各国には、朝鮮半島の問題を政治的に解決し、長期的な安定を実現するため引き続き努力することを期待し、中国も積極的な役割を果たしていく」と述べて、具体的な回答は避けつつも関与を続ける姿勢を示しました。
「よし会おう」トランプ大統領 直接非核化を迫る構え 3月9日 17時18分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011358381000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
アメリカのトランプ大統領は、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の提案に応じ、史上初となる米朝首脳会談を5月までに開く意向を明らかにしました。トランプ大統領としては、首脳会談に向けて最大限の圧力を維持しながら、北朝鮮のキム委員長に直接、非核化を迫る構えです。
トランプ大統領は8日、北朝鮮を訪れていた韓国大統領府のチョン・ウィヨン(鄭義溶)国家安保室長らと面会し、北朝鮮のキム・ジョンウン委員長の発言などについて説明を受けました。このあとチョン室長はホワイトハウスで記者会見し「北朝鮮のキム委員長が非核化に尽くすと述べ、これ以上の核実験や弾道ミサイルの発射実験を控えると誓ったことをトランプ大統領に説明した」と述べました。さらにチョン室長は米朝首脳会談の早期開催の提案がキム委員長からあったことを伝えたところ、トランプ大統領が5月までに会談に応じる意向を示したことを明らかにしました。
トランプ大統領もツイッターで「すばらしい進展だ」と評価したうえで、首脳会談が計画されていると明らかにしていて、今後、会談の場所や日程について調整が行われる見通しです。
アメリカと北朝鮮の首脳会談は実現すれば初めてで、トランプ政権の高官は記者団に対して歴代政権の米朝対話が首脳レベルではなく実務者レベルで行われ失敗したことを指摘したうえで「北朝鮮ではキム・ジョンウン氏が物事を決めることができる唯一の人物だ」と述べ、トランプ大統領が首脳会談を通してキム委員長に直接、非核化を迫る意義を強調しました。さらに「過去の政権とは異なり、対話と引き換えに北朝鮮への制裁や圧力を緩めることはしない」として首脳会談に向けて最大限の圧力を維持していく立場を強調しました。
ただ北朝鮮は、国際社会の連携を崩し圧力の緩和を目指すと見られるほか、非核化に向けた具体的な行動を取るのかどうかも不透明で、核・ミサイル問題の解決に向けた糸口を見いだせるかどうかが焦点です。
「よし会おう」うなずいたトランプ大統領
韓国大統領府は、北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談した韓国政府の高官が、アメリカのトランプ大統領と面会した際、キム委員長が「トランプ大統領と直接会って話をすれば、大きな成果を生み出せる」と述べていたことを伝えると、トランプ大統領がその場で首脳会談を受け入れたと明らかにしました。
韓国大統領府のキム・ウィギョム(金宜謙)報道官によると、大統領府のチョン・ウィヨン国家安保室長らはホワイトハウスで8日、トランプ大統領と45分間にわたって面会し、ペンス副大統領のほか、安全保障を担当するマクマスター大統領補佐官、それにマティス国防長官など10人以上が同席したということです。その際チョン室長は「キム・ジョンウン委員長と率直に話し、誠実さを感じた。もちろん、過去の失敗を繰り返さないよう気をつけなければならないが、今回の機会を逃さないでほしい」と呼びかけたうえで、キム委員長が「トランプ大統領と直接会って話をすれば、大きな成果を生み出せる」と述べていたことを伝えたということです。
これに対して、トランプ大統領はうなずいて、その場で「よし会おう」と言って首脳会談を受け入れ、「韓国の役割を高く評価する」と述べたことを明らかにしました。
河野外務大臣「韓国の努力に敬意」
河野外務大臣は9日午後、外務省で記者団に対し「ここに至るまでの、韓国政府の努力に敬意を表したい。今回の北朝鮮の動きは、日米韓が緊密に連携し実施してきた、最大限の圧力の成果だ。今後も、完全で検証可能な、かつ不可逆的な方法での核・ミサイルの放棄を実現するまで、北朝鮮に対する最大限の圧力を継続していく」と述べました。そのうえで「北朝鮮の体制のトップが、『非核化に向けてコミットする』と言っているので、こちらから『具体的にこういうことをやれ』ということを伝えなければならない」と述べました。
さらに記者団が「北朝鮮に再び約束をほごにされる懸念はないか」と質問したのに対し、河野大臣は「北朝鮮が具体的な行動をとるまでは、経済制裁、軍事的圧力は緩めないので、北朝鮮が仮にだましたとしても得るものはなにもない」と述べました。
専門家「楽観するのは危険 日米韓の連携がカギに」
安全保障問題に詳しい日本国際問題研究所の小谷哲男主任研究員は、アメリカのトランプ大統領が首脳会談の提案に応じた背景について、これまでもトランプ政権が対話には前向きだったことに加え「ロシア疑惑など、今の国内のトランプ大統領の立場を見ると、北朝鮮の問題で何らかの大きな成果を出せば、難しい問題を覆い隠すことができると考えてもおかしくない」と述べ、アメリカ国内の問題も首脳会談の提案の受け入れに影響を与えたとの見方を示しました。
一方で「これまで北朝鮮は何度も裏切ってきた過去があり、今回の動きだけをもって非核化が進んでいくと楽観するのは危険だ」と指摘しました。そのうえで「アメリカも北朝鮮がどれだけ本気なのか見定めたうえで対話をさらに進めるのか、さらに圧力を強化するのか決めていくことになる。日米韓での現状の分析、共有などを行っていくことが重要だ」と述べ、北朝鮮の完全な非核化に向けて3か国が今後、緊密に連携していくことが重要だとの考えを強調しました。
また、キム委員長がトランプ大統領に首脳会談を提案した背景については、「去年から強化された経済制裁が効果をあげてきたことがある。トランプ政権による最大の圧力が功を奏したことは言えると思う」と述べ、北朝鮮への経済制裁の強化が影響を与えたと分析しています。
安倍首相 4月にも訪米 北朝鮮問題めぐり首脳会談へ 3月9日 13時48分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011357261000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_020
安倍総理大臣は、アメリカのトランプ大統領と電話で会談し、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長がトランプ大統領との米朝首脳会談の開催を提案したことを受けて、今後の対応を協議するため、来月初旬にもアメリカを訪れ日米首脳会談を行うことで一致しました。
安倍総理大臣は、アメリカ側からの要請で、9日午前9時前からおよそ30分間、アメリカのトランプ大統領と電話で会談しました。この中で、トランプ大統領は、北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談した韓国政府の高官から、キム委員長が非核化にコミットし、アメリカとの平和を望んでいること、それにトランプ大統領との対話を望んでいることなどについて説明を受けたことを明らかにしました。そのうえで、トランプ大統領は、「北朝鮮側の動きは、これまでの厳しい制裁やアメリカの軍事力を含む最大限の圧力の結果、出てきた成果だ。状況を注視しつつ、自分としてもキム委員長と会う用意がある」と述べました。
これに対し、安倍総理大臣は、「北朝鮮が非核化を前提に話し合いを始めるという変化を評価する。北朝鮮が完全、検証可能かつ非可逆的な非核化に向けた具体的な行動を示すことが必要だ」と述べたうえで、両首脳は、北朝鮮が非核化に向けた具体的な行動を取るまで、最大限の圧力を継続することを確認しました。そして安倍総理大臣は、「日米は100%ともにある。新年度予算案成立後の4月初旬に訪米し、トランプ大統領と会談する方向で調整したい」と提案したのに対し、トランプ大統領も同意し、北朝鮮への今後の対応を協議するため、安倍総理大臣が来月初旬にもアメリカを訪れ、トランプ大統領との日米首脳会談を行うことで一致しました。さらに北朝鮮による拉致問題について「解決に向けて大統領の力もお借りしたい」と伝え、両首脳は、拉致・核・ミサイルの包括的な解決に協力していくことを確認しました。
電話会談では、トランプ大統領が鉄鋼製品などに高い関税を課す異例の輸入制限措置を発動する文書に署名したことについては話題にのぼらなかったということです。安倍総理大臣とトランプ大統領による電話会談は先月14日に続いて、今回で、20回目となります。
日米首脳「圧力政策で重大な節目に到達」
アメリカ ホワイトハウスの発表によりますと、トランプ大統領と安倍総理大臣は電話会談で、「国際社会で結束して北朝鮮に最大限の圧力をかける政策を行ったことで、この重大な節目に到達できた」と評価しました。そのうえで、両首脳は北朝鮮が完全かつ検証可能で不可逆的な非核化に向けた具体的な措置をとるまで圧力を維持し、国際的な制裁を強化するため、引き続き韓国も含め、日米韓3か国で緊密に連携していく方針を確認しました。そして、トランプ大統領は「キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の招待が、北朝鮮の国民に明るい未来をもたらしたいという彼の願いの表れであることを期待する」と表明したということです。
トランプ大統領 米朝首脳会談応じる意向 問題解決につながるか 3月9日 12時16分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011357611000.html?utm_int=detail_contents_news-related_003
北朝鮮でキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会談した韓国政府の高官はアメリカのトランプ大統領と面会し、キム委員長が米朝首脳会談の開催を提案していることを伝えました。トランプ大統領はことし5月までに首脳会談に応じる意向を表明したということで、直接会談で北朝鮮の核・ミサイル問題の解決につなげることができるのかが、今後の焦点となります。
今月5日、北朝鮮のピョンヤンでキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談した韓国大統領府のチョン・ウィヨン国家安保室長らは8日、ホワイトハウスでトランプ大統領と面会し、北朝鮮との会談の内容を伝えました。大統領との面会についてホワイトハウスで記者会見したチョン室長は、キム委員長が非核化に尽くすと述べ、これ以上の核実験や弾道ミサイルの発射実験を控えると誓ったうえで、アメリカと韓国の合同軍事演習を継続することについても理解を示したと、トランプ大統領に説明したことを明らかにしました。そのうえでチョン室長は「キム委員長はできるだけ早くトランプ大統領に会うことに意欲を示した」と述べて、キム委員長がトランプ大統領との首脳会談の早期の開催を望んでいることを伝えたということです。
これに対しトランプ大統領はことし5月までに首脳会談に応じる意向を示したということで、直接会談を通して北朝鮮の核・ミサイル問題の解決につなげることができるのかが、今後の焦点となります。
ホワイトハウスのサンダース報道官は、首脳会談の時期や場所については今後、決定するとしたうえで「北朝鮮の非核化を期待している。それまでの間はすべての制裁と北朝鮮に対する圧力の最大化は継続しなければならない」として、非核化への具体的な道筋がつくまでは、これまでどおり北朝鮮に圧力をかける政策を続けるとしています。
トランプ大統領はツイッターに「キム委員長は韓国の代表と非核化について話し合った。この期間は北朝鮮によるミサイル実験も行われない。すばらしい進展が見られるが、制裁は合意に達するまで維持されるだろう。会談を計画中だ」と書き込みました。
アメリカ政府高官は「キム・ジョンウン氏は北朝鮮で物事を決めることができる唯一の人物だ」と述べ、非核化の実現に向けて首脳会談を受け入れたと説明するとともに、キム委員長のトランプ大統領へのメッセージは親書といった形ではなく、ホワイトハウスを訪れた韓国のチョン室長から口頭で伝えられたことも明らかにしました。アメリカと北朝鮮の首脳会談の開催は、実現すれば初めてのこととなります。
米高官「キム委員長のメッセージは親書ではなく口頭」
アメリカ政府の高官は8日、電話による記者会見を行い、北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長からトランプ大統領に対する会談の申し入れがあったことをめぐり「キム・ジョンウン氏は北朝鮮で物事を決められる唯一の人物だ」と述べ、非核化を実現するためトップどうしの会談を受け入れたと説明しました。また、キム委員長からトランプ大統領に対するメッセージが親書といった形ではなく、ホワイトハウスを訪れた韓国大統領府のチョン・ウィヨン国家安保室長から口頭で伝えられたことも明らかにしました。
メッセージのなかでキム委員長は、非核化を実現すると約束したほか、核実験と弾道ミサイルの発射を自制するとし、アメリカと韓国の軍事演習が今後も続くことに理解を示し、トランプ大統領とできるだけ早期に会談したいとの意向を伝えてきたということです。
トランプ大統領はホワイトハウスの執務室で、ペンス副大統領をはじめ安全保障担当のマクマスター大統領補佐官、マティス国防長官、ケリー大統領首席補佐官らと共に韓国側の説明を受けたということです。
その一方で、この高官は過去のアメリカの政権が北朝鮮が対話の意思を示しただけで圧力を緩和し、非核化を達成できなかったと指摘したうえで、今後も北朝鮮に対する制裁を緩めることはないと強調し「トランプ大統領は北朝鮮が対話の意思を示しても褒美を与えるつもりはない。大統領はキム・ジョンウン氏が韓国を通じて伝えてきたメッセージを実行に移すことに期待をしている」と述べました。
拉致被害者 有本恵子さんの両親は
神戸市出身の拉致被害者、有本恵子さんの父親の明弘さん(89)は「米朝首脳会談を機に、キム・ジョンウン委員長には、拉致問題という犯罪行為を終わらせる決断をしてほしい。トランプ大統領には、北朝鮮が生き残るにはそれしか道がないということを示してほしい」と求めました。
また、被害者の家族会の中で最高齢の母親の嘉代子さん(92)は「娘が拉致されてから、ずっと帰りを待ち続けてきました。被害者の家族は高齢化が進み、私たちに残されている時間は多くありません。今回の機会を生かして何としても娘を取り戻していただきたい」と話しました。
国営新華社通信も米朝首脳会談を速報
中国国営の新華社通信は、アメリカを訪れている韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の特使の話として「アメリカのトランプ大統領が北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と5月までに首脳会談を行うことで同意した」などと速報で伝えました。中国政府はこれまでのところ公式な反応を示していませんが、8日、王毅外相は記者会見の中で「アメリカと北朝鮮はできるだけ早く対話を行うべきだ」と強調していました。
ネットの反応は…
ツイッターにもさまざまな反応が投稿されています。「5月までに米朝首脳会談か。びっくり」といった投稿や「米朝首脳会談…!??はてさてどうなることやら…」などと驚いたという投稿、「平和と、拉致被害者の方の帰還につながりますように」と会談に期待する投稿もある一方で「ここにきて急にいろいろ動き出したけど、まだ核兵器やミサイルが放棄されていないから信用できない。今はまだ放棄する可能性をちらつかせてるだけ」と慎重な見方の投稿もあります。
首相「北朝鮮の変化を評価 圧力をかけ続けた成果」 3月9日 11時37分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011357281000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_022
安倍総理大臣は9日午前、アメリカのトランプ大統領と電話で会談したあと記者団に対し、「北朝鮮の側から『非核化を前提に話し合いを始める』と申し出たこの北朝鮮の変化を評価する。これは日本とアメリカがしっかりと連携しながら、さらには日米韓3か国や国際社会とともに高度な圧力をかけ続けてきた成果だ。このことについてはトランプ大統領とも一致した」と述べました。
また、安倍総理大臣は「核・ミサイルの完全検証可能かつ不可逆的な形での放棄に向けて北朝鮮が具体的な行動をとるまで最大限の圧力をかけていく。この日米の確固たる立場は決して揺らぐことはない。日米は、これまでも、そしてこれからも100%ともにある。この点でもトランプ大統領と一致した。新年度予算の成立後、4月中にも訪米し、日米首脳会談を行いたい。そのことでも合意した。核・ミサイル、拉致問題の解決に向けて、今後ともトランプ大統領と連携をとりながら一層、緊密に協力しながら取り組んでいきたい」と述べました。
小野寺防衛相「非核化へ具体的行動を」
小野寺防衛大臣は閣議のあとの記者会見で、「詳しい情報については、来週、訪日を調整している韓国のソ・フン国家情報院長に確認することが前提になる。ただ、日米ともに、北朝鮮と意味のある対話を行うためには、北朝鮮が完全で検証可能なかつ不可逆的な方法で核・ミサイル計画を放棄することにコミットし、非核化に向けた具体的な行動を示すことが必要という立場は変わっていないと思う」と述べました。また小野寺大臣は、記者団が「北朝鮮の非核化が進めば、核・ミサイルを想定した防衛装備の見直しを検討するのか」と質問したのに対し、「防衛装備は日本の置かれた安全保障環境に対応して進めることになるので、安全保障環境が変われば、またそれに対応した防衛装備ということになる」と述べました。
河野外相「北朝鮮が具体的に行動起こすこと大事」
河野外務大臣は9日午前、衆議院外務委員会で、「『非核化の意思がある』というのは誰でも言えることで、北朝鮮が具体的に行動を起こすことが大事だ。北朝鮮は、これまで2度、同じようなことをして核開発の時間を稼いでいる。日米韓が足並みをそろえて、北朝鮮による具体的な行動が始まるのをしっかりと待ち、それまでは国際社会で一致して圧力を継続する方針は変わりない」と述べました。
官房長官「北朝鮮の行動の見極め大事」
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、記者団が「核・ミサイルの完全かつ検証可能で、不可逆的な放棄に向けた道筋が見えてきたという認識か」と質問したのに対し、「その方向に北朝鮮が動き始めてきたのではないか。これから北朝鮮の実際の行動を日米、日米韓3か国、それに国際社会と連携しながらしっかりと見極めていくことも大事だ」と述べました。
拉致被害者家族「解決に向け大きなチャンス」
拉致被害者の家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さん(79)は、「拉致問題にとっても解決に向けた大きなチャンスになる」としたうえで、去年11月にトランプ大統領と面会し、被害者の早期帰国に向けた協力を求めたことに触れ、「アメリカは米朝会談で核やミサイルの話をすると思うが、大統領は去年の面会の時に拉致問題への理解を示してくれたので、拉致のことも取り上げてくれると期待したい。日本政府も被害者の1日も早い帰国に向けて働きかけを強めてほしい」と求めました。
トランプ大統領がキム委員長と会談する意向 韓国特使が発表 3月9日 11時09分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011357181000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_022
北朝鮮でキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会談した韓国政府の高官はアメリカのホワイトハウスでトランプ大統領と面会し、キム・ジョンウン委員長がトランプ大統領との首脳会談の開催を提案していると伝えたことを明らかにしました。トランプ大統領は完全な非核化を実現するために5月までにキム委員長と会談する意向を示したということです。
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の特使として今月5日に北朝鮮のピョンヤンでキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談した大統領府のチョン・ウィヨン国家安保室長らは8日、アメリカのホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領と面会しました。チョン室長はこのあと記者団に対し、トランプ大統領に対して説明した内容を明らかにしました。それによりますと今月5日の会談で、「キム委員長は非核化に関与すると話し、北朝鮮がこれ以上の核実験や弾道ミサイルの発射実験を自制すると誓った」ということです。さらにアメリカと韓国が合同の軍事演習を継続させることについてもキム委員長は理解を示したということです。そのうえで、「キム委員長はトランプ大統領とのできるだけ早い会談への意欲を示した」として、キム委員長がトランプ大統領との首脳会談の開催を提案していると伝えたことを明らかにしました。チョン室長によりますとこれに対してトランプ大統領は完全な非核化を実現するために5月までにキム委員長と会談する意向を示したということです。
トランプ大統領「会談計画中だ!」
アメリカのトランプ大統領は8日、ツイッターに「キム・ジョンウン委員長は韓国の代表と、非核化について話し合った。この期間は、北朝鮮によるミサイル実験も行われない。すばらしい進展が見られるが、制裁は合意に達するまで維持されるだろう。会談を計画中だ!」と書き込みました。
韓国統一省「平和定着させる重要な契機に」
トランプ大統領が、ことし5月までに米朝首脳会談を実現させる意向を示したことについて、韓国統一省のイ・ユジン(李有振)副報道官は、9日午前の定例記者会見で「韓国政府は、最近の平和のための一連の流れが、朝鮮半島の非核化を実現し、平和を定着させる重要な契機になると期待する」と述べて歓迎したうえで、アメリカとの緊密な協調を続けていく考えを示しました。
韓国特使 トランプ政権高官にキム委員長との会談内容説明 3月9日 5時44分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011356901000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会談した韓国の大統領府のチョン・ウィヨン(鄭義溶)国家安保室長らがアメリカのホワイトハウスを訪れ、トランプ政権の高官に、南北首脳会談の開催などの合意内容や北朝鮮側との核問題をめぐる詳しいやり取りを説明したと見られます。
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の特使として今月5日に北朝鮮のピョンヤンでキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談した大統領府のチョン・ウィヨン国家安保室長らは8日、アメリカのホワイトハウスを訪れました。チョン室長らはホワイトハウスで安全保障政策を担うマクマスター大統領補佐官ら高官と面会し、3回目の南北首脳会談の開催など北朝鮮側との合意やキム委員長との会談の内容を説明していると見られます。
韓国側の発表によりますと、焦点の核問題をめぐっては北朝鮮側は先の会談で「軍事的な脅威が解消されて体制が保証されるならば核を保有する理由はない」と表明し、対話が続く間は核実験や弾道ミサイルの発射実験は行わない考えも明らかにしたということです。
韓国としては米朝対話を始められる条件が醸成されたという立場で、チョン室長らは北朝鮮側とのやり取りを詳しく説明し、アメリカ側に北朝鮮との対話に乗り出すよう促したい考えです。
これに対してトランプ政権は北朝鮮が今回示した姿勢を前向きな兆候と捉える一方、これまで北朝鮮はアメリカとのあらゆる合意を破ってきたとしてその真意を見極めたい考えで、韓国側の説明をどのように評価するのか注目されます。
米国務長官 事前接触で北朝鮮の真意探る必要
朝鮮半島の非核化に向けた米朝対話の可能性について、アメリカのティラーソン国務長官は8日、訪問先のアフリカのエチオピアで行った記者会見で「北朝鮮との交渉に至るまでには、われわれはかけ離れたところにいる。目を見開いて、現実的にならなければいけない」と述べ、慎重な姿勢を示しました。ただ「最初のステップは北朝鮮と何らかの話し合いを持つことだと思う。なぜなら、われわれは北朝鮮側と直接顔を合わせるまで、北朝鮮と交渉を行う条件が整っているかどうかもわからないからだ」と述べ、北朝鮮との対話に備えた事前の接触を行い、北朝鮮の真意を直接探る必要があるとの考えを示しました。
米報道官 「北朝鮮との接触は会談次第」
これについてアメリカ国務省のナウアート報道官は、8日の記者会見で「われわれは、現在韓国側と会談し、ピョンヤンで何が話し合われたのかについて説明を受けているところだ」と述べました。その上でティラーソン国務長官が前向きな姿勢を示した北朝鮮との接触については、今回の韓国側との会談を踏まえたうえでアメリカとしてどのような行動を次に取るか決めることになるという考えを示しました。ホワイトハウスで行われている韓国側との会談には、北朝鮮政策に関わるアメリカの各省庁の高官が参加していて、国務省からはサリバン副長官が参加しているということです。
「非核化要求しキム委員長が受け入れ」南北合意で韓国 3月8日 19時00分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180308/k10011356361000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
韓国と北朝鮮が首脳会談の来月の開催で合意したことをめぐり、韓国大統領府は8日、ムン・ジェイン(文在寅)大統領が、先に韓国を訪れた北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)氏らに対して、首脳会談の実現に向けて非核化の意思を示すことや核実験の自制などを求め、それをキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が受け入れた結果だと説明しました。
韓国のムン・ジェイン大統領の特使として北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談した大統領府のチョン・ウィヨン(鄭義溶)国家安保室長は6日、南北が来月末に3回目の首脳会談を開くことで合意したと明らかにし、その関連で、北朝鮮側が非核化の意思を示し、対話が続く間は核実験や弾道ミサイルの発射を行わないことを表明したと発表しました。
これについて、大統領府の当局者は8日、先月のピョンチャンオリンピックの開会式に合わせて韓国を訪れたキム委員長の妹のキム・ヨジョン氏や閉会式に派遣されたキム・ヨンチョル副委員長に対して、ムン大統領のほうから切り出し、首脳会談の実現に向けて非核化の意思を示すことや核実験の自制などを受け入れるよう求めたと説明しました。
そして今回、キム委員長はチョン室長らと1時間ほど会談した際、みずから、韓国側の要求を受け入れる考えを表明したということで、大統領府の当局者は「キム委員長が慎重に検討し、われわれへの回答を準備した状態だった」としています。ムン政権が今回の会談を踏まえて「アメリカと北が対話を始められる条件が醸成された」とした背景には、キム委員長が熟慮の末に非核化の意思を示したと判断したこともあると見られます。(引用ここまで)