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ハイチュウ時間のカリガネだった。

2015年5月31日(日)金華山沖

2015年10月01日 | 金華山沖・仙台湾
■2015/5/31(日)6:10-8:11【天気】晴れ
【場所】金華山沖
【種名】シロエリオオハム5+,クロアシアホウドリ10+(足輪1,上尾筒白色1),オオミズナギドリ+,ハイイロミズナギドリ++,ハシボソミズナギドリ2+,ヒメウ+,ウミウ+,ウミネコ++,オオセグロカモメ+,アジサシ10+,トウゾクカモメ1,ウミスズメ+,ウトウ+(7科13種)
【メモ】前回調査ではクロアシアホウドリの観察個体数が情報より少なかったので,例年通りもう一度行ってみた。今回は最初からウミネコを後ろに付けさせてアホウドリ類が船を早く発見できるようにしたところ,GPS波浪計よりもずっと手前の海域で,クロアシアホウドリが集まってきた。前回観察した個体と同一かはわからないが,上・下尾筒が白いクロアシアホウドリもいた。例によって,足輪をしているクロアシアホウドリは少なく,ほとんどは足輪がない個体が多かった。ミズナギドリ類は,アカアシミズナギドリについては,GPS波浪計辺りにいつもいるので,今日はそこまで行かなかったので観察できなかった可能性がある。何回も金華山沖に出ていると,だいたい,海域のどの辺にどんな海鳥がいるかわかってきた。大まかにいうと,鮎川港から出港し,網地島を過ぎる頃から,アビ類やウトウ,ウミスズメ,ウミガラス類が出て,ハシボソミズナギドリもぽつぽつ出る。次にハイイロミズナギドリやオオミズナギドリの群れがいる海域を通過し,そこからしばらくミズナギドリ類の個体数が少なくなる海域があり,GPS波浪計から北上すると,アホウドリ類やアカアシミズナギドリが集まってくる海域に出る。だいたいいつもはここで停船して観察することになる。前回はこの辺りをかなりこまめに回ったが,アホウドリもコアホウドリも出なかった。というより,ここ数年は,以前は必ずいたコアホウドリの姿が見えないことが気になる。とはいえ,以前5月中旬に船を出してもらってひどい目に遭っているので,今年は行かなかったが,要するにこまめに行けば会えるときには会えるし,いないときに行ってもいないということだろう。今シーズンは4月にアホウドリの幼鳥を見たのが収穫だった。
【写真】
  
■ハシボソミズナギドリ?/シロエリオオハム
  
■ハシボソミズナギドリ/オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
■クロアシアホウドリ足輪附き
  
■クロアシアホウドリ
  
■クロアシアホウドリ足輪なし
  
■クロアシアホウドリ足輪なし
  
■餌を取りに水中に潜るハイイロミズナギドリ。短い時間だが海中に潜ることができる。/クロアシアホウドリの虹彩/おそらく年齢差で異なる白い部分
  
■トウゾクカモメ。尾羽がまだ伸びていない。/上尾筒が白いクロアシアホウドリ
  
■クロアシアホウドリと背景は金華山/アジサシの群れ


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