「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          内閣改造と長期政権

2007-08-05 05:17:19 | Weblog
安倍総理は8月中の内閣改造を決めたようだ。早いほうがよい。参院選
の大敗で党内外から批判を浴び、国民もこの暑さの中、政治の不安定で
閉塞状態にある。

内閣改造を英語で「reshuffle」という。トランプのカードをきるのも同じ意味
だ。器用な人はバラバラと目にもとまらぬ速さできるが、安倍総理はどうだ
ろうかー。”ババ”のカードをつかまないよう、くれぐれもよろしく。

新聞報道によると、安倍総理は改造に当たって党内各派からの推薦を受
けないという。”安倍カラー”を人事の基本にして閣僚と党役員の改造を行う
ようだが、それはそれでよい。問題は”お仲間”内閣などと悪口をいわれない 
ことである。

安倍総理の大叔父の佐藤栄作内閣は7年8か月続いた長期政権だった。そ
の秘密は佐藤総理が閣僚と党役員の人事を巧みに絡ませて政権維持をした
からだ。長期政権下、延べ100人の大臣が誕生、この中には後年総理になっ
た田中角栄、福田赳夫,大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、三木武夫、宮沢
喜一各氏も含まれている。

自民党は創立以来の危機だという人もいる。”自民党をぶっ壊す”つもりでやっ
た改革が本当に破壊寸前の危機にあるという人もいる。今こそ"挙党一致”だと
いいながら、野党以上の発言の非主流派、反主流派もいる。安倍総理にとって
はまさに正念場である。大叔父の政治手法もどうぞ参考に。