「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       ”お巡りさん”のナンパ

2007-08-25 05:53:50 | Weblog
昭和30年代のはじめ、もう50年も昔だが「若いお巡りさん」という歌が
流行った。その三番にこういうのがある。
               「若いお巡りさん」 
  ◇ もしもしタバコを下さい お嬢さん 今日は非番の日曜日
    職務尋問 警棒忘れ あなたとゆっくり遊びたい。
    鎌倉あたりはどうでしょうか 浜辺のロマンス パトロール
               (作詞井田誠一 作曲利根一郎 歌曽根史郎)

石原慎太郎の「太陽の季節」が芥川賞を貰った頃である。当時も若いお
巡りさんにも、こんなナンパ願望があったのかと、ほほえましい。

半世紀後のお巡りさんのナンパ。立川署の巡査長、40歳ともう若くはな
いが、ストーカーまがいに女性につきまとい、あげくの果ては公務中制服
姿で女性宅へあがりこみ、ピストルで女性を射殺、自分も死んでいる。
不謹慎かもしれないが、替え歌を一つ。

  ◇ もしもし遊んで下さいお嬢さん 今日は勤務のウイークディ
    交番のバイク ピストル持って
    あなたとゆっくり話したい キャバクラ通いのパトロール
 
戦前のお巡りさんは”おい、コラっ”で代表される恐い存在だった。子供
の時、悪いことをすると、母親に”お巡りさんを呼ぶよ”とよくいわれたも
のだった。その”お巡りさん”の犯罪が多すぎる。警察庁のおエライ方は
警察官の日常身辺調査を厳しくするという。公安調査庁長官まで捕まる
時代である。どこか日本人全体のタガが緩んでいる。