「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        ”靖国”報道いい加減にしてくれ

2007-08-16 05:14:04 | Weblog
きのう靖国神社参拝を終え、車で帰宅する小泉前総理を追いかける報道陣の
姿をみて情けなくなった。なんで、あれほどまで大騒ぎをするのかー。また小泉
氏もまるで”犯罪者”のように無言のまま車に乗り込むのか。氏は総理就任の
さい紋付き袴で威風堂々参拝したではないか。失礼な報道陣に対して怒鳴りつ
けたらよい。

きょうの新聞をみて、あいも変わらぬ報道ぶりをみてあきれ果てた。終戦記念日
に総理や閣僚が参拝するのは、義務でも法律で決められたものでもない。中曽根
元総理が参拝するまでは記事にもならなかった。”靖国”参拝をめぐる、この馬鹿
騒ぎは、ごくごく最近のものだ。○○大臣が参拝、△△大臣が不参拝ーもういい
加減にしてもらいたい。

超党派の議員連盟の参拝も、議員の自分の意志で参拝されているのだろうか、戦
争体験世代にとっては、あの行列姿の参拝は昔の教練を思い出しいただけない。
きのうのブログでも書いたように終戦日には国主催の「戦没者慰霊追悼式典」が毎
年武道館で行われている。なにもこの日に靖国神社を参拝する必要もないし、これ
を政治思想の”踏み絵”みたいに報道するのは愚行である。

僕の周りの同世代の友人に聞くと戦後靖国神社に行ったことがない者が多い。
一人だけの兄を比島で戦死させた親友もそうだ。人によって考えは違うのだ。小泉
総理時代”総理と一緒に靖国参拝を!”という意見広告が載っていた。しかし、
8月15日に靖国神社に参拝すことだけが戦没者への思いではない。