「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           "学歴詐欺”と現実

2007-08-10 05:23:23 | Weblog
横浜市職員の”学歴詐欺”が問題になっている。大阪市でも今春調査したと
ころ、大卒、短大卒なのに高校卒の職についていた職員が1,141人もいて”学
歴詐欺”で停職1か月の処分を受けている。横浜市でも700人ほどの職員がい
るようで、自己申告すれば、同じように1か月の停職処分になるそうだ。ところ
が、神戸、尼崎でも同じケースがあったが、訓旨免職処分にされている。

各市とも”学歴詐欺”を問われた職員は、ほとんどが交通局のバス運転手、清
掃局のゴミ収集員、学校給食関係の職場だ。何故、大學卒なのに偽って高卒資
格職場を選ぶのかー。理由は簡単である。地方自治体の職員は、民間に比べ
て給料がよく、身分が安定しているからである。

”学歴詐欺”の慣習は、多分上記市だけではない。全国的なものと思う。決して
好ましい慣習とは思えない。しかし、高学歴だからバスの運転手には不適格とい
うのもおかしい。募集条件を改めて”高校卒”を”高校卒以上”と”以上”の言
言葉を追加すればよいのである。

少子化が進んで、だれもが大學に自由に入学できる時代だと思ったら、まだそう
でもないらしい。が、依然高学歴社会である。しかし、大學を出ても全部が自分が
学んだ職にはつけないのが現実である。”学歴詐欺”といっても、永田町の先生
が選挙公報に外国大學卒と偽ったのとは違う。余計なことだが、停職1か月間の
生活費はどうなっているのかー。気になることだ。