「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           総理は詐欺師か泥棒か?

2009-02-05 06:56:51 | Weblog
昨日の衆院予算委で質問した前原誠司.副代表が麻生総理を”やるやる詐欺”と呼
ばわり、税金泥棒と決めつけた。みかねた衛藤委員長が発言の無礼について注意
していたが、野党第一党、副代表の言辞ではない。きちんとした証拠があるのなら別
だが、前原副代表には偽メール事件の時の"前科"がある。

僕の記憶には、平成18年2月の衆院予算委で、先日自殺した民主党永田寿康議員の
あの偽メール事件の発言をバックアップした時の民主党代表、前原氏の発言がある。
あの時も自信にみちみち、昨日と同じように過激な言葉使いをしていた。が、結局はメ
-ルはデッチあげと判り、自身も代表を辞任した。

他人を詐欺師だとか泥棒呼ばわりするのは名誉毀損である。マスコミでも刑が確定
するまでは「容疑者」の字をつける。前原議員はもちろん過激な修辞として使ったの
だろうが、論議(debate)のABCを知らない。欧米の大学では論議の講座があって政
治家を志す学生は単位をとらなければならないと、本で読んだことがある。論議とは、
お互いの論点がかみあわなければならない。冒頭から犯罪者扱いにされては議論に
ならない。

前原副代表に限らず、国会中継をみていると質問が要をえておらず、いたずらに過激な
言辞に終止している議員が多い。それに無意味な野次が多すぎる。ある新人議員の
ブログに議席の前に座らされる新人は野次をとばすのが政治家として出世する道な
のだと書いてあった。テレビカメラは、こうした下劣な議員の顔をクローズアップして
国民の前にさらけ出す義務がある。