「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        麻生オバマ会談のニュース価値

2009-02-26 06:55:38 | Weblog
麻生総理がオバマ米大統領との会談を終え、トンボ帰りで帰国した。オバマ大統領
の就任後初の外国首脳との会談という点でマスコミがもっと注目するかと思っていた
が日本の報道でさえ一面トップの扱いはなかった。一番大きな扱いはオバマ大統領
の連邦議会上下両院における施政方針演説だった。

昨日一日、テレビでCNNとBBCのニュースを見たが、この日米首脳会談の扱いはそれ
ほど大きくなかった。CNNはオバマ大統領の施政演説一色だったし、BBCはオバマ・
麻生会談を簡単に紹介したあと、むしろ日本の財務省が発表した1月の貿易統計で貿
易赤字が過去最高になった、と時間をさいて紹介していた。対米赤字が前年同月比52
・9%というのはニュースである。自動車輸出に至っては66・1%、なんと三分の一という
状況なのだ。

日本のマスコミの中には、日米会談で昼食会がなかったのは、米国側が麻生総理の不
人気を見越してのことだ、といっているが、これはうがちすぎ。むしろ、僕は大統領の施政
演説のある日に、よく時間をさいてくれたと思う。何か裏があるのではないのかとせ疑う。

オバマ大統領演説と、これに対する野党共和党の反対意見を聞いて、僕は残念ながら
わが国の国会のだらしなさを想起した。お互いの足の引っ張り合いで来年度予算案さえ
通らずにいる。輸出で成り立っている国なのに、それが昨年同期に比べて半分に落ちこ
んでいる。なのに内閣支持率に一喜一憂している。