「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        不法就労の外国人は減ったというが

2009-02-20 06:54:47 | Weblog
すごい衝撃的なテレビ画面を見た。マレーシアでバングラデッシュの就労者たちが
檻のような部屋から手を出し、我先にとパンを求めている姿だ。何かの事情で雇い
主が彼らのパスポートを預かり返さないため、帰国できないのだという。

百年に一度という不況は、これまで外国人の労働に依存していた国を直撃している。
建設工事がストップして雇われていた外国人就労者が解雇されている。インドネシア
の新聞によれば、すでに1万人以上が職を失い帰国している。外国人の就労が外貨
獲得の主な財源になっているフィリピンでも社会問題になっているという。わが国でも
日系ブラジル人を中心に同じ事態が起きているが、大きな問題にはなっていない。

新聞の片隅にわが国のの不法就労の外国人が、この5年間に約21万9千人から約11
万人に減り、不法入国者も同期間、推定で3万人から1万5千人ー2万3千人に減って
きたという記事が載っていた。入国管理当局の取締り強化によるものだ。だが、一方で
は研修制度を悪用した偽装就労が増えてきている。

世界的な不況で外国人を雇用する企業も少なくなってはきているが、やがてくる少子高齢
化時代に備えて、外国人就労問題は わが国にとって重要な課題である。昨年マレーシア
以上にこの問題については”先進国”のドバイをみて、つくづくそう感じた。