「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         ”事業仕分け”は文化大革命?

2009-12-06 05:47:12 | Weblog
先日テレビでノーベル賞受賞者、五輪メダリストについで文楽や落語家らの伝統芸術
家も行政刷新会議の"事業仕分け”の予算削減に抗議しているのをみた。僕はこれを
みて"事業仕分け”は予算削減に名を借りた一種の「文化革命」ではばいかと,危惧の
念を抱いた。

昨日の「朝日新聞」を読むと、仙谷由人・行政改革担当大臣との単独会見記事が載って
いて、その中で仙谷大臣は近く"仕分け”の第二弾を実施するそうだ。そして、その中で
「スポーツや科学分野はそれ自体が”錦の御旗”になっている”と言っていた。僕は、この
意味はスポーツにも科学にも聖域などないという意味にとったが、そうだとすれば僕の心
配している文革への道にもなりかねない。

鳩山内閣の閣僚中9閣僚が"全共闘"世代である。仙谷大臣もその一人だが、僕はこの
世代が学生だった、あの時代(1965年ー72年)を想起する。日大紛争、東大安田講堂事
件、よど号事件、安保闘争、浅間山山荘事件など、なにかと騒々しい時代だった。若者の
当時の風潮の中には変革を求める声があったが、結局は挫折した。

あれから40年の歳月が流れた。まさか、あの世代が立ちきられた夢をまだ追い求めている
とは思いたくないが、鳩山総理は事あるごとに”歴史を変え、歴史をつくる”といい、仙石大
臣はずばり「"事業仕分け”は政治の文化大革命だ」と言っていることをネット情報で知った。
僕はこれを知り、まさに目からウロコが落ちる思いがした。心配である。