「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      小沢野戦軍総司令官と鳩山総理の位

2009-12-12 06:18:50 | Weblog
昔、放浪の画家「裸の大将」こと山下清画伯のよく使った言葉に"兵隊の位”があった。
大正生まれで戦争中に子どもから青春時代を送った画伯は、物事の比較に手っ取り早
く画伯には判り易い大将、中将といった”兵隊の位”を使った。変な連想だが、民主党
の小沢幹事長の中国訪問と鳩山総理のバリ島会議のマスコミの報道ぶりをみて"兵隊
の位”でいうと代表と幹事長とどちらが上なのかな、とふと思った。

”小沢パワー巨大な訪中団”(朝日新聞)に対する中国側の歓迎ぶりも異常だったがが、
640名の訪中団を率いた小沢幹事長の尊大な対応も僕には異常にみえた。胡錦涛主
席にに向かって自らを野戦軍総司令官と称し"参院選に向かって兵を募り、鍛え、勝利
する”と豪語していた。言葉も適切ではないし、これではまさに"兵隊の位”でいえば大
将の発言だ。

民主党のナンバーワンは代表の鳩山由起夫氏と思っていたが、メディアの報道を見る限
り代表は大将ではない。鳩山総理のバリ島会議は”ベタ記事"扱いだが、小沢一郎幹事
長の訪中は”一面トップ”扱いである。小沢幹事長が大将ならば、鳩山総理は”一兵卒”
かせいぜい”見習士官”である。

マスコミは移り気だが、正直でもある。普天間移設で決断できずモタモタしている鳩山総
理では一軍をまかせられないとみたのかもしれない。小沢幹事長が野戦総司令官から文
字通り国軍の総司令官に昇格する日が近いのかも。