「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     「普天間」問題先送りだけ解決策はあるのか?

2009-12-15 12:30:05 | Weblog
普天間飛行場の移設問題について鳩山内閣は年内解決のメドがつかず、来年まで持ち
越した。この政府方針は与党3党の了解を得て米国側に伝えられるが、果たして米国側
がどう反応するのだろうかー。米国は普天間から辺野古への移転が両国間の合意で唯
一の解決策としている。

なのに鳩山総理は”原案(日米合意)ならば、何も苦労することはない”と言っている。一
国の指導者として適切ではない。国と国との合意事項は、たとえ政権が変わっても普通
はこれを遵守するのが國際常識である。国の品位の問題である。逆の場合だったらどう
なのか。

鳩山総理は、この問題について再三にわたって最終的には自分が決断すると言っている
が、先延ばししても具体的な解決策を持っているのだろうか。友愛精神に基づいて沖縄県
民に配慮し、一方では日米合意を重く受け止めるといい、さらには基地の国外移設を主張
する社民党の意見も尊重するという。誰が考えても三者を満足させる解決策などない。

一国の指導者がいつまでもハムレットの”To be not to be"では困る。習近平中国国家副
主席の天皇陛下との会談については、ゴリ押しまでして決断している。普天間移転問題だ
けではない。政権発足後3か月にもなるが、政権公約はホゴにされ、すべてが先送りだ。