「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       どんぐり豚のハムを作ったら!

2009-12-20 08:25:27 | Weblog
娘婿の実家のある函館から「カール・レイモン」のハム・ソーセージのセットが
届いた。「カール・レイモン」は戦前から函館に住み戦後同地で亡くなるまで
ハム・ソーセージの指導製造に当たったドイツ人の食肉マイスター(職人)で
ある。彼の名前を取った食肉製品は僕が札幌に勤務していた30年前から北
海道ではよく知られていた。

昨日、たまたまスペイン協会の「ドン・キホーテ」の会に出たらスペインのハム
の話が出た。食専門家の話では、スペインのハムの高級品は「ハモン・イベ
リコ」(Jamon Iberico)という黒豚で、牛肉のような赤色ときめ細かい脂肪が特
徴だという。その中でもさらに高級なのは「ハモン・イベリコ・デ・べジョータ」(ド
ングリ豚)と言い、イベリア半島西部のオークやコークの林で放牧された豚から
製造したハムなのだそうだ。

一度だけ僕は「ハモン・イベリコ」を食べたことがあるが、確かに美味しい。残念
ながらドングリ豚のほうはまだだが、どんな味なのだろう。もともと豚は野生でイ
ノシシの仲間だからある程度は想像ガつく。自然のドングリで育ったのだからこ
れ以上の自然食はないに違いない。

北海道の知人からの話では、道内の経済もご他聞にもれずこのところ冷え切って
いるとのことだ。地場産業起こしにドングリ豚を飼育してスペインの向こうをはって
高級ハムを売り出したら如何なものか。