「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      天皇のお気持ち忖度できない鳩山総理

2009-12-13 06:28:49 | Weblog
鳩山由起夫総理のゴリ押しで天皇陛下が来日する中国の習近平・国家副主席とお会い
になる。普通は陛下の体調への負担と相手国への公平性を勘案して外務省から一か月
前に宮内庁へ打診があるとのことだが、今回はこれを破って総理からのたっての依頼だ
った。鳩山総理は天皇の政治利用ではないと否定しているが、かりにそうだとしても天皇
陛下のお気持ちを忖度していないことは間違いない。

先日も鳩山内閣の一員の岡田克也外相が国会開会式の陛下の”お言葉”について陛下の
思いが欲しいと注文をつけていたが、戦後生まれの新憲法下で育った、この人たちは憲法
第一条の天皇の地位についてよく理解できていないのではないか。

”天皇陛下のためならば、なんで命が惜しいかろうか”-と戦前教えられた僕らの世代は陛
下の靖国神社参拝は亡くなった英霊や遺族のためにぜひ行って欲しいと思っている。僕らと
同世代の陛下も多分、それを強く望んでいるはずだ。陛下がそれが出来ないのは”A級戦犯”
合祀問題などではない。

陛下にしてみれば、内閣総理大臣から、二度にわたって國際親善、日中友好のためと頼まれ
れば断るわけにはいかない。陛下はすでに後期高齢者で病気をお持ちである。それよりも憲
法の上で天皇がどのような立場にあり、それに伴う制約があることを理解すべきである。

今回の天皇陛下と習近平副主席との会見は、小沢一郎幹事長の演出だという説もある。その
小沢氏が韓国で再度謝罪を繰り返し、あげくに天皇訪韓を要請している。何を考えているのだろ
うか。戦前ならば不忠者で断罪である。