「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            草食老人の一日

2009-12-19 06:47:23 | Weblog
毎朝続けていたラジオ体操をここへきてギブアップしてしまった。冬至前の早朝6
時といえばまだ日の出前で暗い。それより老骨には寒さが身にこたえる。しかし、
体操を止めて困るのは運動不足になることだ。出来るだけ歩くようにはしているが、
目的もなくただ歩くのも面白くはないものだ。

昨日その運動不足解消のため暫くご無沙汰していた近くの農家の無人スタンドへ
出かけた。お目当ては、毎年この時季になると出てくるカリンである。わが家では
いつも暮れにカリン酒を造る慣わしになっている。ところが、残念ながら今年はすで
に売り切れである。

無人スタンドには季節の小松菜(100円)大根(200円)人参(200円)が泥つきのま
ま並んでいる。昨年まではここで売られる野菜は新鮮な上、安いという感じがした
が、今年はデフレでスーパーなどで野菜を目玉商品に使っているためかあまり安値
感はなかった。でも付近の住民にとっては、出所がはっきりしているためか、依然
人気があり、だいたい夕方までには売り切れるそうだ。

買ってきた小松菜のおしたしと人参の煮物、大根おろしが夕食の食卓に上った。若い
頃は野菜などトリのえさなどと馬鹿にしていたが、今はなによりのグルメでご馳走であ
る。草食系男という流行語があるそうだが、昔はおよそそれに縁遠い僕だったが、馬
齢を重ねてすっかり草食老人になってしまった。