「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       "羊頭狗肉” 鳩山内閣のマニフェスト

2009-12-18 06:35:27 | Weblog
羊頭狗肉という言葉がある。羊の頭を看板にして狗(いぬ)の肉を売るーつまり
みかけだけは立派だが内容が伴わない(慣用句ことわざ辞典三省堂)という意
味だが、民主党小沢幹事長の来年度予算と税制に関する政府への要望をみて、
まさに鳩山内閣は、これであると誰もが思ったに違いない。

ガソリン税率を維持し、子ども手当てについても所得制限すべしというのは、民主
党が8月のマニフェスト(政権公約)に反している。これでは狗肉さえ売らないよう
なもので選挙民だましの詐欺行為である。

公約違反といえば、僕ら後期高齢者にとって一番身近かな医療制度もそうである。
”おばーちゃんの原宿”といわれる東京巣鴨のお地蔵さん通りの商店街で、後期
医療制度を”姨捨山”と批判し、即時廃止を獅子吼したのは鳩山幹事長(当時)で
あった。まさか得意の”総理の立場では出来ない”と逃げるつもりではあるまい。

小沢幹事長の要請を受けて鳩山総理は”党というより国民の思い。感謝したい”と
いっている。国民の思いとは図々しいにもほどがある。国民はこんな羊頭狗肉の政
権にあきれ果て、怒りさえ感じている。情勢の変化でマニフェストの修正もやむをえ
ないといっている層があるそうだが、いつから日本人はこんなお人よしになったので
あろうか。小沢と鳩山の国民を愚弄した茶番劇もいい加減にして欲しい。

自民党は解散総選挙を要求すべきである。