「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

             日本人観光客が減っているバリ島

2012-04-13 06:19:11 | Weblog
インドネシア最大の観光地バリ島への日本人観光客が減っている。アンタラ通信によると、今年1月―2月の世界からの観光客は全体では47万人と昨年同期に比べて15.3%も伸びているが、主要10か国のうち日本とフランス二か国だけが減少、とくに日本からの観光客は18,4%も激減している。円高で海外観光は追い風なのに何故なのだろうか。

僕は昭和41年から計8回もバリ島を訪れているが、平成18年12月を最後に出かけていない。また今後も行きたいとは思っていない。何故か? 僕は18年12月のこのブログで「バリ島への提言」として、およそ次のようなことを書いている。(1)かってバリ島は自然に恵まれた美しい島だったが、この20年ばかりクタ海岸などの観光地には国籍不明な建物が立ち並び汚い。(2)2002年と2005年の二回にわたる爆弾テロの影響か治安が昔のようではなくなった。現地人の顔にも微笑みが消えてきた。(3)行儀の悪い日本人の長期滞在者が増え,ジゴロと呼ばれる現地の若者相手の女性観光客もでてきた。

昨年11月、僕は中部ジャワを中心に約10日間、一人旅を楽しんできたが、昔ながらのお客を遇する温かい心を感じた。そして自然の美しさも田舎には残っていた。僕は過去に35回、インドネシアを旅行しているが、最近のバリ島は”インドネシア”ではなくなってきた。せっかくの観光資源に恵まれているバリ島である。観光の原点に立って、お客を大切にする気持ちがなければ、日本人の観光りピーターは期待できないであろう。