「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

             外食店での米の産地情報

2012-04-28 07:09:55 | Weblog
昨日わが家では遅い初物のタケノコご飯を食べた。初物を食べると75日寿命が延びるという言い伝えがあるそうだが、やはりそれほどおいしかった。タケノコは老妻がスーパーで二本380円で買ってきたもので「福岡産」の表示があった。最近若い人の中には必要以上に産地に神経質になっている人がいるが、政府が安全だというならば、僕らは「福島産」でも構わない。

先日ある会合で「知っておきたい食品の表示」(消費者庁.農林水産省)というパンフレットを頂戴した。平成23年12月版の新しいものだが、これを読むと”一般消費者に販売されているすべての生鮮食品に名称と原産地が表示されている”とある。確かに最近はどこの小売店に行っても産地が明示されている。僕も先日スーパーでグレープフルーツを買ってきたところ、トルコ産とあって、産地にこだわる娘に叱られた。

ところがである。頂戴したパンフレットをみると”平成23年7月1日より小売店や外食店で、米.米加工品の産地情報が消費者の皆様に伝達されます!”とある。老人になると外食の機会はあまりないが、果たして牛丼店や回転寿司で、いちいちお米がどこの県のものなのか表示されているのであろうか。先日僕ら夫婦は一泊二日で福島県を旅行してきたが、旅館でもレストランでも産地表示はなかった。僕らも当然地元福島産の御飯だとして美味しく頂いた。食の安全は重要だが、あまりに神経質になるのはどんなものだろうか。回転寿司を食べながら、この鮭はどこで獲れたのか、シャリはカリフォルニア米か、とつまんでもあまり美味しくない。