「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「花子とアン」開戦の日の追憶

2014-09-07 06:11:57 | Weblog
NHKの朝の連続ドラマ「花子とアン」が今、昭和16年12月8日の開戦前後のシーンを放映している。主人公の村岡花子さんが、開戦を機会に今まで出演していた小国民向けの”ニュースのおばさん”を辞任するのだが、その時代である。開戦が勃発したとき、僕は国民学校5年生だったが、その日の事を覚えている。家の隣にあった運送会社のトラック置き場で、運転手さんたちと焚火にあっていて戦争が始まったことを知った。

亡父が残した当時の日記には「対英米宣戦布告 大詔煥発」と赤インクで大書してあり”朝6時突如としてラジオの臨時ニュースでハワイ、ダバオ、ミッドウェーの空襲を伝え、ついでマレー半島にも上陸」と書いてある。残念ながら、開戦について何も感想は書いていないが、夕刊が飛ぶように売れると国民の関心の深さを書いているが、一方翌9日の日記には”世間一般ようやく緊張の色あり”との記述もある。戦争が始まった事の重大さを、一般の国民は咄嗟には解からなっかたのかもしれない。

大先輩のE・Iさん(100歳)は開戦時、山下奉文中将率いる第25軍隷下第5師団給水部隊の一員としてタイのシンゴラ海岸上陸作戦に従事、3メートルの高波をついて上陸した。いずれも73年前の出来事である。「花子とアン」のドラマを見ながら、自分が歳をとったのも無理がない、と思いながら回想ににふけった。