厚労省のヘルス情報によると、75歳以上の後期高齢者の義歯が増えており、自分の歯の残存率は13.32パーセント、平均して三人に1人が入れ歯のお世話になっているそうだ。国立長寿センターの推計では2000年の日本人の義歯数は3170万本だが、2010年には4820万本に増加する見込みだという。最近、若い世代の歯についての衛生観念が格段に進歩し、子供たちの間の虫歯がめっきり減っていると聞く。が、後期高齢者に限って言えば逆である。何故なのだろうか。多分、子供だった戦争時のツケではないのだろうかー。
僕もその御多聞にもれずである。恥ずかしながら虫歯の治療を怠り、70歳初めで上歯が総入れ歯になってしまった。幸い、かかりつけの歯医者さんの技術が上手で、すでに10年以上たっているのに違和感がない。しかし、昨日、うっかり、固い煎餅を老妻が”止めろ”というのに食べ、入れ歯の一本が抜けてしまった。早速、電話で予約を取り、修理してもらったが、文字通り”歯なし”の話である。
テレビの画面でお年寄りがガムを噛みながらダンベル体操をしていた。長寿の秘訣は咀嚼力にあるらしい。よく噛めば健康につながるし認知症の予防にもなるらしい。戦争中は軍隊生活の影響からか、よく噛まず”早食い”が奨励されたことがあった。思えば、戦争中は歯の衛生によくないことばかりであった。戦争末期には歯磨粉が欠乏し、塩をつけて磨いた時代もあった。若い歯医者さんは兵隊にとられて閉業、遠くの医院まで電車に乗って通院した想い出もある。
でも僕らの世代に義歯が多いのは、やはり今の世代と違って、歯についての衛生観念の欠如であろう。若い人たちが食事の後、歯磨きしてしている姿をみて、つくずく時代が変わったと思う。数十年後には総入れ歯をしている日本人はいなくなるかもしれない。
僕もその御多聞にもれずである。恥ずかしながら虫歯の治療を怠り、70歳初めで上歯が総入れ歯になってしまった。幸い、かかりつけの歯医者さんの技術が上手で、すでに10年以上たっているのに違和感がない。しかし、昨日、うっかり、固い煎餅を老妻が”止めろ”というのに食べ、入れ歯の一本が抜けてしまった。早速、電話で予約を取り、修理してもらったが、文字通り”歯なし”の話である。
テレビの画面でお年寄りがガムを噛みながらダンベル体操をしていた。長寿の秘訣は咀嚼力にあるらしい。よく噛めば健康につながるし認知症の予防にもなるらしい。戦争中は軍隊生活の影響からか、よく噛まず”早食い”が奨励されたことがあった。思えば、戦争中は歯の衛生によくないことばかりであった。戦争末期には歯磨粉が欠乏し、塩をつけて磨いた時代もあった。若い歯医者さんは兵隊にとられて閉業、遠くの医院まで電車に乗って通院した想い出もある。
でも僕らの世代に義歯が多いのは、やはり今の世代と違って、歯についての衛生観念の欠如であろう。若い人たちが食事の後、歯磨きしてしている姿をみて、つくずく時代が変わったと思う。数十年後には総入れ歯をしている日本人はいなくなるかもしれない。