ここ数日、東京は好天に恵まれ陽気も桜お開花時を思わせる温かさだ。階下の庭の梅の木も一気にふくらみ、3輪、4輪と花を咲かせ始めてきた。いよいよ本格的な春の到来である。僕には待ち焦がれている春なのだが、花粉症に悩む家人は、必ずしもそうではない。鼻のあたりを気にし始めてきた。
気象庁の花粉飛散情報によると、今年の東京は”やや多め”だそうである。僕を除いて全員花粉症の家人は、鼻づまり、くしゃみ、鼻水などの症状が出始めてきた。平気な僕を見て、老妻は僕は鼻毛が長いからだと悪口をいう。原因は何故なのだろうか。調べてみると、花粉症がいわれ始めてきたのは前回の東京五輪(1964年)の頃だという。しかし、僕の記憶では、公害が本格化した1980代以降の気がする。
1980年から90年代にかけて、僕はJICAの外国人研修のお手伝いで、全国各地の人工林を視察する仕事が多かったが、話題に花粉症は出なかった。しかし、関係者の間では、花粉症は国民病として対策が検討され、富山県では1992年神社で偶然発見された無花粉スギから精鋭樹が造られ、今では全国的に無花粉スギが造林されている。
スギの標準伐採期は35年と言われている。したって、今、花粉を飛散させているスギもそろそろ伐採期に来ている。それに代わって植えられた無花粉スギが登場すれば、花粉症も治まるのだろうか。たまに地方へ行くと、荒れ果てたスギ林を見かけるが、その管理はうまく進んでいるのだろうか、疑問に思えるのだが。