「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

小池都知事と”黒い頭のネズミ”たち

2016-12-03 05:40:46 | 2012・1・1
東京都知事は毎週金曜日午後、定例の記者会見を行っている。東京のローカルテレビ局「TOKYO MX」が石原慎太郎知事時代から、これを生中継しており、僕はファンの一人であった。石原知事の”歯に衣をきせぬ”、時には、若い記者に”教訓を垂れるやり取りが面白かった。しかし、生中継は「TOKYO MX」だけだったが、最近は視聴率が上がるのか他局も中継を始めた。

昨日も「TOKYO MX」の放送は知っていたが、新聞のラテ欄には、ただ「知事」と書いてあるだけ。放送開始お時間も明示されていないので、外出して帰宅したら、会見は終わりに近かったが、普段あまり喜怒哀楽を顏に出さない小池知事の顔が一瞬、気色ばんだ。質問した記者の質問はよく聞こえなかったが、知事の”失礼ではないか。大きな黒いネズミが、まだたくさんいる”という返事から、記者が、五輪の会場選びについて”大山鳴動ではないか”と質問したと推察した。

小ブログは4日前、失礼をもかえりみず「”大山鳴動”小池知事の正念場」と書いた。やはり、世の中には同じ考え方をする人もいるものだ。三つの会場選びのうち、二つが元のサヤに収まり、一つも決定見ぬまま”先送り”とならば、結果だけ見て”大山鳴動”とみられても仕方がないのではないか。しかし、先の僕のブログでも指摘したように、会場の見直しによって会場費が大幅に削減されるようになった知事の功績は大きい。

小池知事のいう”黒い頭のネズミ”たちとは誰を指すのか。都議会で”政党予算”枠廃止に反対する都議会自民党なのか、それとも”独断専行”と知事のやり方になんでも反対するように見える利権旧守の大物政治家なのか。小池知事の言う都民に”見える”政治に期待したい。

小池都知事の新たな挑戦 「政党復活予算」の廃止

2016-12-02 05:52:25 | 2012・1・1
小池百合子都知事の都議会での所信表明演説を昨日、東京のローカルテレビ局「MXテレビ」で最初から終りまで生中継で視聴した。以前から、この局は、議会中継や知事の会見など生中継していたが、昨日は他局も一部だが、全国ネットで同時放送しており、”都議会の模様が、かってないほど注目を集めた(小池知事所信演説から)。昨日の新聞のラテ欄をみたら「小池」の活字がなんと10もあり、いかに国民が小池都政に関心があるかが解る。

小池都知事は最初に就任以来4か月、100日を振り返り、都政の課題の掘り返しであり、その一つ一つについて、”都民の視線”に立っての解決だと述べ、結びとして現状維持は政治の後退であると総括した。その通り、小池知事は豊洲市場の盛土問題、2020年五輪パラリンピック会場の見直しなど次々と課題を掘りおこした。課題はまだ解決されていないが、これだけ、一都政の問題が全国的な話題になるのは珍しい。

小池知事は所信演説の中で、都議会の予算編成の課程でで、従来あった、ある政党(自民党)の要望を受けて”復活”する約200億円の枠を廃止すると明言した。もともと都政についてあまり関心が薄い都民が多く、おそらく、こんな「政党復活予算」があったことなど誰も知らなかったのではないだろうか。過去にどんな予算が、この制度で復活したのか調べたわけではないが、なんとはなく、小池氏が選挙中言っていた”ブラック.ボックス”みたいな感じを受ける。

都議会の質疑の中で、知事の提案をめぐって、最大党派の自民党との間で論戦があると思うが、何か都議会自民党の言動には旧守、現状維持の体質が感じられる。五輪の開催地選びでは、苦戦のようだが、めげず、新たな挑戦にエールを送りたい。

(追記)バレーボール会場は駒沢で

2016-12-01 12:32:01 | 2012・1・1
今朝、駒沢のレガシ―のブログを書いた後、民放の情報番組を見たら、コメンテーターの一人で元東京都の五輪誘致課長だった鈴木知幸氏が、バレーボール会場を前回1964年大会で”東洋の魔女”たちが金メダルを獲った室内球技場にしたらどうかと提案していた。室内球技場は老朽化しため、現在東京都の外郭団体の文化スポーツ事業団が改築中とのこと。どの程度の規模でいつ完成するのか知らないが、専門家が提案するのだから、まったく不可能な案ではないと思う。

東京都がなぜ有明と横浜アリーナにこだわるのか寡聞にして知らないが、四者協議の雰囲気から見て、クリスマスまで先延ばししても有明案しかない感じだ。工期の関係もあるが、改築中の駒沢球技場が利用できるのなら,一考してみたらどうなのか。駒沢なら中心部から近いし環境もよい。何より”東洋の魔女”を記念するレガシーになる。意外と燈台下暗し、再検討の価値があるかもしれない。

駒沢五輪公園のレガシ―(遺産)

2016-12-01 06:20:15 | 2012・1・1
昨日、国立医療センターで大腸ガン手術後の検診を受けたが、血液検査の結果は異常がなかった。国立医療センターは昭和39年(1964年)東京五輪の際の第二会場であった駒沢五輪公園に道一つ挟んで隣接している。東京地方に楓(かえで)の黄葉宣言が出た晩秋の一日、診察のあと老妻と一緒に公園を散策してきた。

駒沢五輪公園は前回の五輪の際、レスリング、バレーボール、サッカー、ホッケーの会場跡を整備した、いわば、五輪のレガシ―である。バレーボールでは”東洋の魔女”と言われた女子が金メダル、男子が銅メダルを、レスリングではなんと金メダル5、銅メダル1を獲得している(女子レスリングの種目はなかった)。

平日なのに公園内は整備された広い園内を一周するジョギングやサイクリングを楽しむ人たちで一杯。園内には飼い犬のための”ドッグラン”まである、僕ら老夫婦も散る黄葉を見ながら行く秋を楽しんできた。2020年五輪パラリンピックの会場もレガシーが残ることを期待しながら。