「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

のぞき見の海外旅行(25)カタール 石油.天然ガス

2020-11-11 07:01:10 | 2012・1・1

アラビア半島東部のペルシャ湾に160㌔ほど突き出した面積秋田県ほどの首長国家。人口200万人でその大半が首都ドーハに住んでおり外国からの移民労働者だ。カタールとはアラビア語で”噴出するという意味だが、戦前の1940年、砂漠の中で石油が発掘され、戦後急速に発展した。

1962年12月、中東諸国っ歴訪の途次、カタール、に一泊した。直前訪問したドバイに比べ町には高層ビルがあり近代化されていたが、一方少し郊外ではラクダの姿もみられた。同行したカメラマンは砂漠の中の高級中古車の青空競り市が珍らしくレンズに収めている。

日本のスポーツファンの間では1978年、サッカー世界大会アジア予選でイラクに負けて世界大会出場を逃した試合が”ドーハの悲劇”として知られている。2005年には中東で初めてのアジア大会が開催されている。石油可採期限後の国造りを目指して模索している。


コロナの感染拡大 インフルエンザ予防の無料接種を

2020-11-10 07:38:46 | 2012・1・1

新聞休刊日明けの10日の朝刊を見たら僕の住む目黒区のコロナ.ウィルス累計患者数が1000人となった。東京23区では14番目で特に多いわけではないが、心配なのはここへきての全国的な増加傾向で、東京でも休日には少なかったのが8日の日曜日には157人と8月以来3ケタを記録したことだ。

これ受けて政府コロナ分科会の尾身茂会長が”拡大拡大の可能性はある”緊急提言した。たしかに北海道では200人の新規感染者がでるなど全国的な拡がりを見せ、それも経路不明のプラスター発生で、しかも素人の僕がみても冬の季節の到来が原因している。専門家の間ではすでに季節のインフルエンザとのダブル流行を心配する声が出ている。

かかりつけ医の勧めでインフルエンザのワクチン無料予防接種を予約してきた。東京都では65歳以上の高齢者は無料で接種してくれるのでここ数年お世話になっており、お陰で流感にかかっていない。娘一家はこの時季になると、廉価なワクチン接種の医療機関を探しているが大人数の家族だと負担も大変だ。小池百合子都知事の言う”オーバー.シュート”(爆発的急増)を招かないよう一考願いたい。

 


のぞき見の海外旅行(24)クウェート 日の丸油田

2020-11-09 06:25:01 | 2012・1・1

1962年12月、筆者は新聞の新年企画記事取材のためアラビアにある四国ほどの小国、クウェートを訪れた。クウェートは前年の61年、英国の保護領から独立したばかり。わが国との関係では58年に”アラビア太郎”といわれた起業家、山下太郎氏がサウジアラビアとの中立地帯の海底で発掘した”日の丸油田”からの石油が日本に向け積み出された時代であった。

海底油田の前進基地、カフジは灼熱の砂漠地帯にあった。日本の技術陣はカマボコ型をしたトタン屋根の宿舎に寝どまりして頑張っていた。休みの日には砂漠に造ったゴルフコースでで赤い球を打っていた。わが国が高度成長に向け飛躍する時代であった。63年の元旦の写真にはアラビアの海に昇る日の出と燃える廃油をバックにした見事な作品が掲載された。


ススキノのコロナ 耐寒構造 換気励行

2020-11-08 06:59:58 | 2012・1・1

ここへきてコロナ.ウィルスの新規感染が全国的に増加、3日連続1000人を超えている。とくに北海道では昨日1日187人と過去最多を記録した。道では急遽、五つある独自の警戒ランクを上から2番目に引きあげ、札幌一の繁華街ススキノの営業時間を午後10時までに短縮するよう要請した。

北海道ではコロナ.ウィルス流行の初期の今年2月28日から3月19日までの3週間、国の緊急事態宣言に先駆けて道独自の警報を発出した.幸い当時は規模も小さく散発的な発生で済んだ。しかし、今回は鈴木直通知事や秋元克広市長が記者会見で述べているように”原因は気温低下による環境変化による”ものである。前回とは違い全国的なものかもしれない。

しかし、1970年代から80年代にかけて10年間札幌に在住した経験によると、北海道独特の耐寒住宅構造も感染に原因しているのではないだろうか。木造家屋ではたいがいの家が本州と違って二重窓になっておになっており、灯油ストーブをガンガン燃やす。温かいが換気などしない。これでは、コロナが喜ぶ三密である。

仕事にかこつけて毎晩のよう通ったススキノの飲み屋さんが懐かしい。働き盛りの現役では夜10時では物足りないが警報中は早く帰宅し、部屋の換気に気をくばろう


菅義偉総理の「鬼滅の刃」

2020-11-07 05:46:48 | 2012・1・1

今年のユーキャン新語.流行語大賞30語が先日新聞に出ていた。”なるほ”、”そうか”と拝見したが、コロナ禍の年だけにやはり直接間接コロナウィルス感染に関係する言葉が多い。三密、ソーシアル.ディスタンス、アベノマスク、クラスタ―、PCR,などなど十指に近い。その中にあってアニメ漫画や映画でヒットしている「鬼滅の刃」も有力候補だという。

菅義偉総理が国会答弁で、その「鬼滅の刃」を引用したと話題になっている。昭和1ケタ”のらくろ””世代はまだ申し訳ないがこのアニメを読んでいないが、「全集中の呼吸」をさすのだという。といっても”宮本武蔵”世代でもある僕にはよくわからない。菅義偉総理がアニメ好きかどうか寡聞にしてしらないが、麻生副総理はかって総理時代アニメの殿堂で知られた。時代は推移してきている

冬の寒さと関係があるのか、ここへきて コロナの全国的患者数が千人をこえている。心配なのは一日100人を超したのが東京だけだったのが北海道、大阪、神奈川と拡散してきたことだ。国に全幅の信頼を置いているが、国会で野党がコロナ対策より学術会議など他の問題に執着するのはなぜなのか。これでは菅義偉総理の「鬼滅の刃」のふるい甲斐もない。(笑)

 

 


引退したのではなかったのか亀井静香氏

2020-11-06 06:03:02 | 2012・1・1

米国の大統領選挙は大接戦で共和党のトランプが勝つのか民主党のバイデンが最終的に勝利するのかいまだに予測できない。加齢と共に忘れぽくなってり、前回2016年の選挙がどうだったのかさえ忘れかけてきた。やはり民主党のクリントンと共和党のトランプとの大接戦であった。小ブログが当時何を書いいたのか読み返してみたら亀井静香氏(元金融担当相)がトランプと会談した記事をとらえ"意義があるのか”と批判している。

あれから4年経ち亀井静香氏(84)は政界から引退”過去の人"と失礼ながら思ってたら先日の新聞に亀井氏が自民党の二階俊博幹事長と国民民主党の玉木雄一郎代表との会談を取り持ち同席したという記事があった。伝えられる大連合の話なのだろうか。これもあまり意義があるとは思えないないのだが。

超高齢化時代とはいえ二階幹事長は81歳、亀井氏は84歳,しかも亀井氏は政界引退をした方だ。はっきり言って老害である。口を出すべきではない。

 


のぞき見の海外旅行(23)バーレーン 真珠 石油 禁酒

2020-11-05 07:05:53 | 2012・1・1

1962年11月、新聞社の移動特派員として湾岸地域を歴訪の途次、首都マナーマに5日滞在した。バ―レーンはペルシャ湾に浮かぶ本島と周辺の23の島からなる、奄美大島ほどの小さな立憲王国である。当時は1972年の独立前、英国の保護国だったが、周囲の湾岸首長国に比べて先進国の感があった。

バーレーンは古くから真珠の生産地として知られ、1930年代初め御木本が人工真珠を売り出す前は世界一であった。それに湾岸地域では初めて1931年石油が発掘されている。そのためか、筆者の訪問時には超高層ビルこそなかったが、他の地域より近代化は進んでいた。しかし、英国籍以外の外国人は英国人専用のホテルに泊れず差別された。イスラムの掟が厳しく禁酒が徹底していて筆者を困らせた。

真珠が終わり石油資源も制限があり次の手を模索中である。


孫息子の結納式  変わりつつある伝統行事

2020-11-04 07:03:06 | 2012・1・1

「晴」の日が多いめでたい特異日とされる昨日「文化の日」孫息子の結納の式が無事終わった。昨日、東京は朝方は雲があったが、昼にかけて式を祝して晴れ上がった。子供があげた結納式からかなり時間がたち挙式のやり方を忘れてしまっていたが、今は今風のやり方があるみたいだ。

僕ら昭和一ケタの世代が結婚したのは昭和30年代の初めだが、今と違って結婚する両家が初めて”顔あわせ”して会食する形式ではなかった気がする。お見合い結婚が多かったこともあり、中に入った仲人が昔は帯や着物地などを持参したが、それに代わって現金を持参した。

秋には伝統の祝い事儀式が多い。子供の成長を祝う七五三もその一つだが戦前は曜日に関係なく11月15日に固定していたが最近はその前後の土日に神社に参拝する家庭が多くなってきた。時代の推移とともに伝統行事の日時も内容も変わってくる。今は2月の節分の豆まきも鎌倉時代には大晦日だったと吉田兼行法師は徒然草に書いている。

65年前、僕らが、結婚した時僕らは結納式をやったかどうか記憶がない。老妻の話では仲人役の伯母と母親が妻の家へ結納を持参した記憶があるが品物だったか結納金だったか忘れてしまったという。いずれにせよ”大金”ではなかった。双方の家が離れていたこともあるが、今のように結納をかねて双方が初めて顔を合わせ会食する形式はなかった。時代とともに伝統行事が代わっていくのは当然だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


季節感喪失 菊の香高くない「文化の日」

2020-11-03 05:42:40 | 2012・1・1

11月3日は「文化の日」の国民の祝日である。戦前昭和の時代には明治天皇の誕生日で、「明治節」と呼ばれ、「四方拝」(1月元旦)「紀元節」(2月11日)「天長節」(4月29日)とともに国の四つの大きな祝日「四大節」であった。僕ら昭和1ケタ銃後の小国民世代はこの日には授業がなく学校の式典に参加、紅白の饅頭をお祝いに貰った。

それぞれの「四大節」には子供心にも季節感があった。”秋の空澄み、菊の香高き........"は明治節讃歌第三節の出だしだが、今でもこの歌を口ずさむと、当時の東京の秋の情景が目に浮かんでる。僕は歌詞の”菊の香高きが、耳から入ってきた言葉のため意味が解らず”菊の肩掛け”と誤解していた。当時日本の女性はまだ和服姿が大半で、肩掛けは外出の際、背中にかける布である。

11月3日は「明治節」の昔から”晴れ”の特異日とわれており、今日も東京首都圏の空は澄んでいる。しかし、戦前に比べて季節の進み方がのろいような気がする。「明治節」には”菊の香が高かったが、「文化の日」には香がしてこない。それとも今年はコロナ禍で季節感が喪失したためかもしれない。

 


支障が出てきた在宅介護者の外部との交流

2020-11-02 05:52:34 | 2012・1・1

PCのメールで時々ご機嫌伺いしている傘寿の女性から介護支援1の認定を受けたと知らせがあった。女性は親友だった夫君に先立たれたが、すでに定年を迎えられたお子さんやお孫さん、ひい孫さんまでおられる。が、自分から一人で離れてた集合住宅に住まわれている。

頂いたメールの中で、目から出血があり通院しているためかPCの操作がおかしくダブって送信しているかもしれない。御免なさいとあった。彼女ばかりではない。最近、僕もキーを叩く指の力が弱くなってきて、特定の文字の変換に時間がかかるようになってきた。加齢と共に悪書がますます悪書になり最近は郵便を出す機会がなくなり、メールに頼って頂けに困ったことだ。おまけに耳が遠くなってきて電話も進んでかけることがなくなった。

コロナ禍で外部との直接面会ができなくなった老人ホームなどではオン.ライン.システムが利用されていると聞く。傘寿、卒寿の在宅超高齢者も利用できないのだろうか。秋も深まり例年ならば、昔の友人、知人と杯を重ねる会が多いのだが今年はない。今年になって僕は近所に住む竹馬の友とさえあっていない。電話やメールは特別用事がないとしないものだ。コロナウィルスには感染しないかもしれないが、フレイルの度合いが深まるのではないかと心配だ。