DUNCAN TAYLOR Peerless / BOWMORA38YEARS(05.1966/07.2004) 700ml,42.8%

「ダンカンテイラー・ピアレスコレクション
　／ボウモア３８年（1966年5月/2004年7月）」

開栓日：２０１４年７月４日　ワンショット価格：６，０００円


　もはや伝説と化した１９６６のボウモアを、ボトリングから１０年の時を経て、

　いよいよ開封しちゃいます☆

　ここ数年で価格が異常なまでに高騰し、１０万、２０万が当たり前の時代に

　突入してしまったこともあり、未だ飲んだことが無いという方も多いのではな

　いでしょうか？

　今回当店も決して飲みやすい価格ではありませんが、それでもこのチャンス

　を逃すとますます飲む機会は減っていくことと思われます。ハーフショットも

　OKですので伝説の味わいを是非お楽しみ下さい！！

　アタックからゾクゾクとするような熟れたパパイヤの香りが鼻腔を満たし、体が震える想いです。

　だんだんとクリーミーな甘さも出てきてトロトロに過熟したアップルマンゴーも出てきます。穏やかな酸味を伴っ

　た優しい口当たりでアプリコットジャムのような甘みの後にトロピカルフルーツが顔を出し、最後の最後ではボウ

　モアらしくほのかに塩気も感じられる絶妙な味わい。10年経っても伝説はやはり伝説でした！！

TALISKER 10YERAS(Map Label,1990's) 700ml,45.8%

「タリスカー１０年（通称マップラベル、1990年代流通品）」
　　
　開栓日：２０１４年７月４日　ワンショット価格：２，０００円

　　
　現行品からすると３世代前のラベルで２００１年頃まで流通していた商品

　です。店主Kozyがモルトを飲み始めたころのタリスカーがまさにこのボトル

　で、爆発するような強烈な胡椒のニュアンスに驚かされたものでした。

　その頃に比べると最近のタリスカーは随分マイルドになったように思います。

　このボトルも購入から１３，４年経っていたので、瓶熟でかなり穏やかに変化

　しているかと思っていたのですが、開けてみてびっくりしました。

　香りは確かにやや丸みを帯びていますが、黒胡椒のニュアンスがはっきりと

　感じられます。

　飲んでみるとアタックはかなりフルーティで甘みを感じるのですが、中盤から

　は磯っぽさが表れ始め、喉の奥にあたる頃から力強い胡椒の風味がしっかりと感じられ喉に焼きつきます。

　モルト大全のコメントを見ながら現行品を飲んで、イマイチしっくりこなかった方もこのボトルを飲めば納得して

　いただけるのではないでしょうか？

　

　

ABSINTHE KUBLER VERTE SUISSE 2013 500ml,72％

「アブサン・キュブラー　ヴェルト・スイス」

　開栓日：２０１４年７月３日　ワンショット価格：１，５００円
　　

　アブサンを専業としていたキュブラー家が１８７５年に創ったオリジナルレシピ

　をベースに最新のテクノロジーで復刻したアブサンです。

　厳選された６種類のハーブが使用されていますが、ハーブもワイン同様収穫

　年度毎に作柄が異なるということで、２０１３年より毎年３５００本だけ、この

　ヴィンテージ入りのボトルが造られることになりました。

　先日入荷したアルテミジア・アンジェリークと比べると、こちらの方が薬草の

　苦みやアルコールの強さをダイレクトに感じます。白濁の仕方も、アンジェ

　リークがカルピスのような白さだったのに対し、こちらはやや緑がかった

　（枯れ草のような）白濁でした。度数も強烈ですから、心してお楽しみ下さい。

LAPHROAIG SELECT CASK 700ml,40％

「ラフロイグ・セレクトカスク」

　開栓日：２０１４年７月３日　ワンショット価格：１，０００円
　　

　ボウモア・スモールバッチと同時期にリリースされた、年数表記無しの

　ラフロイグ。ペドロヒメネスシェリー樽、ヨーロピアンオーク・シェリー樽、

　バーボン樽で熟成された原酒をヴァッティングした上でヴァージン・アメリ

　カンオークで後熟とのこと。

　香りは若いラフロイグらしくスモーキーで勢いのある印象ですが、PDX樽

　の影響か、味わいでは最初に非常に強い甘みを感じます。

　中盤から焼けた藁やピート、スモークの味わいがしっかりと出てきて、甘さ

　と重なりあったままフィニッシュ。ラフロイグファンはむしろ甘みの要素が無い

　方が好きなのではないでしょうか？個人的には１０年の方が好きです。

BOWMORE SMALL BATCH 700ml,40％

「ボウモア・スモールバッチ」

開栓日：２０１４年７月４日　ワンショット価格：１，０００円
　

　６月２４日発売の新商品です！
　　
　ボウモアの中で最も古く、唯一海面下にあるNo.1熟成庫で熟成された

  ファーストフィルとセカンドフィルのバーボン樽をヴァッティングしたもので

　熟成年数表記は無し。これは最近の傾向なんですかねぇ。

　時を同じくしてラフロイグからも年数表記無しのセレクトカスクがリリース

　されています。

　香りはテンペスト・バッチNo.4に似ていて、穏やかな海藻とスモーク。

　味わいはミルクキャラメルやカスタードのようなクリーミーな甘みが強く、

　後半はソルティさやピーティさも出てきます。かなり大人しいボウモア。