その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ダイヤモンド・ジュビリー (Diamond Jubilee)

2012-06-01 06:32:17 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 いよいよ今週末は、エリザベス2世の即位60周年を祝うダイヤモンド・ジュビリー・ウィークエンド。近づくにつれて、私が想像していた以上にお祭りモードが盛り上がっていて、同じ皇室でもイギリスの方が日本に比べて、市民により近い雰囲気を感じます(日本の天皇陛下は以前は「神さま」だったから、「近い」なんてとんでもないと考える人もいるのかもしれませんが・・・)。昨年のウイリアム王子とケイトさんの結婚のような浮かれた騒ぎではないですが、落ち着いた中にも祝福のムードに街中が溢れていることに、感心します。

 私は事情によりこの週末はロンドンにいられないのが残念なのですが、個人の記録も兼ねて、いくつかダイヤモンド・ジュビリーに関連する写真を残しておきたいと思います。


【街の風景】
 通り、お店至るところに国旗を飾っています。イギリス国旗であるユニオン・ジャックは、デザイン、色合いが装飾として優れているので、街の華やかさが増しますね。

(リージェント・ストリート)


(オックスフォード・ストリート)


(ジュビリーのお祝いは、みんなでドレスアップしましょう!という地下鉄ポスター)


(コベントガーデン)



【ジュビリー・グッズ】
 いろんなお店がダイヤモンド・ジュビリーを記念したグッズを売っています。相当の経済効果があると思われます。

(近くのマーク・アンド・スペンサー(スーパーマーケット)のジュビリーコーナー)


(すっかりお店のマーケティングに乗せられて、いろいろ買ってしまった)


(これは以前アップしましたが、Whitbyの雑貨屋さん)



【主役】
 当然のことながらメディアはこのイベントに関連して色んな特集記事を組みます。Times紙の企画は、毎日別刷りで10回以上にわたって、年代順にエリザベス女王2世の在位60年を歴史として追っていくものでした。この1952年からの60年は、まさに現代イギリス史そのものであり、かつての大英帝国の影響力は失われ、社会不安、不況等に苦しみながらも、新たな国家像を模索するイギリスの推移が分かり、興味深いものでした。そうした変化の時代に60年間、君主として君臨したエリザベス女王の写真は多くが、気品と知性、そして責任感に溢れたものに、私には感じられます。




 縁あって、この時期にイギリスに在住した外国人として、心からダイヤモンド・ジュビリーを祝福したいと思います。

 2012年6月1日
コメント (5)
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真夏になったサウス・ダウンズ・ウエイを歩く (その2:アルフリストン)

2012-06-01 00:21:49 | 旅行 海外
【アルフリストン(Alfriston)】

 サウスダウンズの丘を降りると、アルフリストンという村に出ます。ここが全く予期せぬ美しいイングランドのヴィレッジでした。

 ハイストリートは100mほどしかありません。パブが数軒とレストラン、雑貨屋さんがあるぐらいなのですが、きっと数百年、この風景は変わっていないのではと思わせるような村です。ハイストリートの端には、マーケットクロスが立っています。村が1405年にヘンリー4世からマーケット開設の勅許を得た時代から、正直で、公平な商取引を祈願して建っているとのことです。

(ハイストリート)


(マーケットクロス)


(マーケットクロスのある広場に建つヴィレッジストアに立ち寄りました。村直産のイチゴやジャムが売っていました)


 ハイストリートのマーケットクロスとは逆方向には、1360年に建立された聖アンドリュース教会があります。サウスダウンズのCathedal(大聖堂)と呼ばれる教会だそうです。そして、その横にはナショナル・トラストが1896年に購入し(10ポンド)、最初にトラストに登録した民家があります。この民家や教会前の広場でいると時間の経つのも忘れます。

(聖アンドリュース教会とその前の広場)
 

(ナショナルトラストが初めて購入したという民家)


 教会の裏には川が流れ、川の遊歩道から見る村の姿は、絵本の中にいるような風景でした。


 村をぶらついている間に、丁度お昼になったので、ハイストリートにあるパブで食事。1397年に建てられた建物だそうです。そんな古い建物が今でも現役で使われているということに、単純に感心してしまいます。



(天気が良いので、裏庭で食事。ビールがうまい)
 

 食事も含めて1時間半あまりこの村に滞在しましたが、ゆったりと時間が流れるこの村、通り過ぎるにはとても惜しい村でした。

【アルフリストン~イクシート】
 さあ、ビールで少しふらつく足元に気合を入れなおし、午後の部の出発です。次の目標は、さらに南に下って、英国海峡に出ることです。白壁で有名なセブンシスターズがあるイクシート(Exceat)という村を目指します。



 しばらくはCuckmere川にそって歩きます。途中、丘を掘って作った巨大な馬が見えたりします。

 

 

 海に至るまでの小山を上って、さあ、いよいよ、海に近づきます。


(つづく)
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