ENOの新作「カリギュラ」を見に行きました。悪名高いローマ皇帝カリギュラの孤独と狂気と死を描くオペラです。歌らしい歌はなく、台詞を音楽に乗せて発生する楽劇タイプの作品です。
舞台自体は演奏者、歌手陣ともにとても熱演だったのですが、暗くて絶望的なストーリーは正直あまり楽しめたものではなかったです。カリギュラを事例として、独裁者の哀しさを描くという作者の作品の意図は理解できるのですが、これをオペラにして公演する意味合いは正直良く解りません。オペラのテーマとして適切とは思えず、現代芸術としてのオペラの難しさを表していると思いました。
でも、ENOは引き続きこうしたチャレンジを続けて欲しいです。この手の現代物の公演では、ENOも相当、集客で非常に苦労していると思うのです(今回私はストールの前から6列目の席が何と20ポンド(!)の割引価格)が、明らかにENOのお客さんはRHO(ロイヤルオペラハウス)とは違っていて、オペラに何か新しい物を求めている気がぷんぷんします。この雰囲気は私はとっても好きだし、イギリスのオペラファンの層の厚さを感じるところです。
このチャレンジが続く限り、私も極力、ENOの公演は見に行こうと思う次第です。ガンバレ、ENO!
Caligula
Glanert
New Production
19:30 09 June 2012
Credits
New production supported by ENO’s Contemporary Opera Group
Conductor Ryan Wigglesworth
Director Benedict Andrews
Set Designer Ralph Myers
Costume Designer Alice Babidge
Lighting Designer Jon Clark
Choreographer Denni Sayers
Translator Amanda Holden
Cast includes
Caligula Peter Coleman-Wright
Caesonia Yvonne Howard
Helicon Christopher Ainslie
Cherea Pavlo Hunka
Scipio Carolyn Dobbin
Mucius Brian Galliford
Mereia/Lepidus Eddie Wade
Livia Julia Sporsen
舞台自体は演奏者、歌手陣ともにとても熱演だったのですが、暗くて絶望的なストーリーは正直あまり楽しめたものではなかったです。カリギュラを事例として、独裁者の哀しさを描くという作者の作品の意図は理解できるのですが、これをオペラにして公演する意味合いは正直良く解りません。オペラのテーマとして適切とは思えず、現代芸術としてのオペラの難しさを表していると思いました。
でも、ENOは引き続きこうしたチャレンジを続けて欲しいです。この手の現代物の公演では、ENOも相当、集客で非常に苦労していると思うのです(今回私はストールの前から6列目の席が何と20ポンド(!)の割引価格)が、明らかにENOのお客さんはRHO(ロイヤルオペラハウス)とは違っていて、オペラに何か新しい物を求めている気がぷんぷんします。この雰囲気は私はとっても好きだし、イギリスのオペラファンの層の厚さを感じるところです。
このチャレンジが続く限り、私も極力、ENOの公演は見に行こうと思う次第です。ガンバレ、ENO!
Caligula
Glanert
New Production
19:30 09 June 2012
Credits
New production supported by ENO’s Contemporary Opera Group
Conductor Ryan Wigglesworth
Director Benedict Andrews
Set Designer Ralph Myers
Costume Designer Alice Babidge
Lighting Designer Jon Clark
Choreographer Denni Sayers
Translator Amanda Holden
Cast includes
Caligula Peter Coleman-Wright
Caesonia Yvonne Howard
Helicon Christopher Ainslie
Cherea Pavlo Hunka
Scipio Carolyn Dobbin
Mucius Brian Galliford
Mereia/Lepidus Eddie Wade
Livia Julia Sporsen