その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

コッツウォルズ ウォーキング/ ブロードウェイ

2012-06-30 22:32:29 | 旅行 イギリス
 5、6月はケント、サセックスなどのイングランド南部のウォーキングが続いたので、方角を西部に変え、コッツウォルズ半日ウォーキングに出かけました。

 コッツウォルズには、コッツウォルズ・ウェイという全長100マイル以上に及ぶウォーキングコースがあるのですが、さすがにその踏破にチャレンジするのは時間的に難しいので、今回はブロードプエイというコッツウォルズ北部の村周辺を巡る短い周回コースを選びました。ブロードウエイには、ロンドンの自宅から車で2時間程度でつきますので、朝6時半に出発して、8時半には到着です。

 この時間、ハイストリートで唯一開店していたデリ屋さんでまずは腹ごしらえ。ハムにジャム(何のジャムだかは未確認)を挟んだサンドウィチはなかなかの美味でした。

 

(店の入り口で、お店のおばさんが手を振ってくれているのだが、暗くて認識不能)




 村の中心部の慰霊碑から出発。今日は4マイル、6キロちょっとのコースですから2時間半程度で終わる予定です。ハイストリートを抜ければ、もうすぐに羊の世界が・・・









 今回このコースを選んだ理由は、一つにはまだ訪れたことが無い村であったということと、もう一つは、この辺りはコッツウォルズの西の丘陵地帯になっており、その頂上にブロードウエイ・タワーという塔が建っており、そこからの景色が見たかったためです。丘陵とは言っても、日本で言えば、近所の裏山を上っている感じですが、林の中の登り道を行きます。

(St Eadburgha’s Church)




 40分も歩けば展望が開け、1時間も歩かないうちに、頂上にあるBroadway Towerに出ます。コッツウォルズで2番目に高いポイントだそうです。天気がもっと良ければよかったのですが、それでも展望台からの眺めは開放感抜群です。



(1798年の建立です)




(タワーからの眺め。天気が良いと南ウエールズまで見渡せます)






(タワーの中はミニ博物館になっています。このフロアではラファエロ前派とコッツウォルズの関係について展示がしてありました)


 ブロードウエイ・タワー見学が済むと、コースは後半に入ります。帰りは再び羊の丘を下って、村を目指します。のはずだったのですが・・・、タワーを離れる際に出口方向を間違えたらしく、20分ほど歩いていもガイドに書いてある目印には出会えず。そして、出るはずのない幹線道路に出ていまし、冷や汗がたら~。慌てて、今来た元の道を戻り、道を再度確認して下山。イギリスのWalkPathはわかりやすくとっても親切なのですが、ちょっと気を抜くと土地勘がないだけに、全く自分の居場所が分からなくなる恐怖感があります。

(タワーを背にして出発したのは良かったのですが・・・)






 冷や汗が冷めぬ間に、村に下りてきました。いかにもコッツウォルズの家並みを通って、スタート地点に戻ります。歩行時間2時間半。道に迷わなければ2時間で1周できたと思います。手軽なウォーキングコースとして、コッツウォルズ観光の一部に組み込むのが一番いいかもしれません。

(ブロードウエイの村なみ。いかにもコッツウォルズって感じ)


 

 



(ゴール!)


(ミルクティでお疲れ様)



 ※このウォーキングコースのガイドはこちら→

 ※コッツウォルズ・ウェイのHPはこちら→

※(参考)ブロードウェイはとってもコッツウォルズらしい村ですが、観光バスの乗り入れが可能なため、お昼前後から観光客でかなり込み合うそうです。私が参考にした"25WALKS The Cotswolds"と言う本にも、「ブローウエイを訪れるなら、午前中の早めか、夕方に」という記述がありました。私もこの日、8:30頃到着した際は、人気も少なく素朴な感じでしたが、お昼頃Walkingから帰ってきた時は、かなり人が増えていました。静かな村を求めるのなら、早めか遅めの訪問が良さそうです。

 2012年6月23日
コメント (5)
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City of London Festival/ London Symphony Orchestra & Sir Colin Davis

2012-06-30 00:20:53 | コンサート (in 欧州)
 毎夏恒例のシティ・オブ・ロンドン・フェスティバルのコンサート。セントポール寺院にロンドン交響楽団(LSO)、デイヴィス翁指揮のベルリオーズのレクイエムを聴きに行きました。このコンサートはみずほ銀行がスポンサーになっていたせいか、多くの日系企業の偉い方々をお見かけました。

(セントポール寺院 19:35。天気が良ければ、まだ高い太陽から西日が当たって綺麗なんですけど・・・)


 貯まったバービカンホールのクレジットの消化目的でテキトーに買ったチケットだったからか、席は最前列ではあるもの、北側サイドでコーラス部隊の真横でエラク見通しも悪い。デイヴィス翁の顔も姿も全然見えないし、登場でさえ拍手で知るという情けない状態でした。

(開演前)


 演奏の方は如何だったかと言うと、正直、良く分かりませんでした。3年前、このセントポール寺院でのコンサートに初めて行った時も思ったのですが、教会内部の残響がありすぎて、音が良く聞き取れないのです。生音を聴いているのか、反響した音を聴いているのか、またまた反響した音の反響音を聴いているのか、良く分からないのです。ベルリオーズのレクイエムも初めてだったので、掴みどころも分からず仕舞いで、完全なお客様状態でした。

 それでも、教会という場が持つ力は何か特別なものがあります。コーラス席の真横で良かったのは、コーラスやパーカッションの炸裂を生の空気の振動で感じます。心臓パクパク、ドキドキでした。デイヴィス翁の姿も見えないし、弦の音は全体に紛れて、ほとんど聞こえないのですが、言い表しようのない荘厳な雰囲気と、神々しい合唱に心が洗われました。Barry Banksの独唱がテノールが教会一杯に響くさまは、波が砂浜に打ち寄せえるように、音が教会の壁にそって伝わっていくのが分かります。教会の壁画に描かれたキリストらが動き出すような錯覚に襲われ、音楽を含めた空間そのものに打たれた1時間半でした。





 セントポール寺院のコンサートに行く時は、雰囲気を楽しむことに徹したほうがよさそうです。

(帰り道にセントポール寺院後方から)



London Symphony Orchestra & Sir Colin Davis

Berlioz Requiem

Tuesday 26 June
Time: 20:00
St Paul's Cathedral

London Symphony Orchestra
London Symphony Chorus
London Philharmonic Choir
Barry Banks tenor
Sir Colin Davis conductor
コメント (4)
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