その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

パリ La Defence

2010-04-15 14:23:40 | ロンドン日記 (日常)
 出張でパリに出かけてきました。パリと言っても、市内ではなく、凱旋門から地下鉄で4つ5つ駅を奥に行ったLa Defence(ラ・デファンス)というところです。(※写真はグーグルイメージ検索から拝借)

 ここを訪れたのは初めてですが、パリ近郊とは思えない街並みで驚きました。いわゆる、ビジネス街です。高層ビルが立ち並び、ビジネスパーソンだらけです。日本で言うと、幕張のような感じです。

 1泊したビジネスホテルも、まさにビジネスホテル。朝食を食べる館内レストランは朝からスーツを着た男女でごった返していました。

 「ふ~ん、こんなところもあるんだ」と新鮮な驚きでした。
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"Sleepwalking towards disaster" from Economist

2010-04-13 14:03:08 | ロンドン日記 (日常)
 滅多に読まないEconomist誌を買ってみたら、(メインのトピックは英国の総選挙なのだが、)たまたま、日本に関する同一テーマの記事が3本、延べ6ページにもわたって掲載されていた。

 全体をまとめる頭の記事タイトルは"Sleepwalking towards disaster"(大惨事に向けて夢遊歩行する日本)。不景気と拡大する財政赤字の日本に警鐘を鳴らし、生産性向上、財政改革そして金融刺激策を実現させる早急な構造変革とそれらを実行できるリーダーを求める記事である。

 「1)大量の国債発行、2)デフレ、3)外需頼みの日本経済を3つの根本的な課題として、これらの課題解決がなければ、日本の将来はない。そのためには、税制改革、更なる規制緩和などの対策が必要。だが、期待された鳩山も小沢も日本のことよりも自分の保身に精一杯。日本は現状維持がいかに危険であるかとうことを認識すべきだ。」といったような内容。

 そして関連記事として、最近の平沼氏らの自民党からの離党騒ぎから「日本の政治変化はまだ遠い」とする1ページ記事。そして、3ページにわたり"Crisis in slow motion"と題し、「日本政府は大量の借金とデフレの問題に取り組まなければ、最終的に大災害となるであろう」と日本の無策振りを紹介している。

 記事の論調や日本への評価そのものに特に目新しいものはない。しかし、財政赤字がGDPの11.8%になったと言って、今回の総選挙において財政政策が大きな争点となっている英国に対して、同じく借金がGDPの190%にも達しながらも、税収を上回る借金を更に作って予算を組んだ日本との好対照振りが浮かび上がる。

 何よりも、この記事を読んで「まあ良く言われることだ」と思ってしまう「私」が怖い。完全に「ゆで蛙現象」(カエルは60度のお湯に入ると死んでしまうが、水のうちからカエルを入れておき、じわじわ熱していった場合は、その温度変化に気付かず茹で上がってしまうというもの)に陥っている。

 私も日本人も日本も・・・、大丈夫か?
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THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS (『Dr.パルナサスの鏡』)

2010-04-13 05:44:27 | 映画
 私の大好きな映画『未来世紀 ブラジル』のテリー・ギリアム監督による昨年公開された幻想的ファンタジー映画です。ファンタジーと言っても、人間の欲望をパロディ化した、けっこうシュールな作品です。

 映像のスケールと美しさ、奇想天外なストーリー、所々にちりばめられたブラックユーモア、存在感のある俳優さんたち、とっても楽しめました。幻想的な映像はDVDよりも劇場で観れば、もっと楽しめたと思います。

 特別な空間に入り込んで、美しい非日常世界を垣間見ること、隠し味的なブラックユーモアなどは、『チャーリーとチョコレート工場』に似ていると思いました。

 人により、好き嫌いはあるかもしれませんが、私には間違いなく好みでした。


(あらすじ 日本語公式HPより)
2007年、ロンドン。パルナサス博士が率いる旅芸人の一座が、街にやって来た。博士の出し物は、人が密かに心に隠し持つ欲望の世界を、鏡の向こうで形にして見せる「イマジナリウム」。博士の鏡をくぐりぬけると、そこにはどんな願いも叶う摩訶不思議な迷宮が待っている。

しかし、1000歳になるという博士には、悲しい秘密があった。それは、たった一人の娘が16歳になったときに悪魔に差し出すという約束をしたこと。タイムリミットは3日後に迫った娘の誕生日。一座に加わった記憶喪失の青年トニーとともに、博士は、鏡の迷宮で最後の賭けに出る。彼らは、娘を守ることができるのか──?
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リージェントパーク 春

2010-04-12 04:27:36 | ロンドン日記 (日常)
 今日は夕方にリージェントパークまで走りました。つい先月21日の記録(→こちら)から、まだ3週間しかたっていないのに、雰囲気がすっかり変わっているのに驚かされました。

 3月に先んじて咲いた花々は見納め近しです。




木々の若芽がどんどん顔を出しています。


八重桜に似た白い木花が美しく満開になっていました。




池の鳥の動きも活発になり、散歩する人・ボートに乗る人の数もぐっと増えました。




花壇にはチューリップやモクレン(?)が咲いていました。




5時半でもまだ太陽はこの高さ。今では夜8時近くまで明るくなりました。


空の青さや雲の形も冬のそれとは全く異なります。


いよいよ春の本格到来です。

 2010年4月11日
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『英会話が上手になる英文法』 松本 茂 (NHK出版)

2010-04-11 06:13:59 | 
 この前に読んだ本とあわせて、日本への帰任者から頂いた本です。内容は至って平易で、中学レベルの英文法を英会話に役立つように解説したものです。NHKラジオ「ものしり英語塾」のテキストに連載されていたコラムをまとめた本との事です。

 普段、我ながら滅茶苦茶な英語を話しているなあと気付きながらも開き直っている自分には、とっても良いおさらいの本でした。

 特に「第1章 大切なことは文頭に」が良かった。普段、何気なく使ってはいるものの、改めてそのニュアンスとかを確認できました。

(助言の表現)
I think (that) you should + V
I suggest (that) ...
(忠告・警告)
You'd better + V
You're going to V if you don't + V
(残念な気持ち)
I'm sorry that
It's a shame/pity that + ...
(状況が思わしくないという思いを表す)
I'm afraid that ...

 「英語をもっとしっかりやらないといけないなあ」と改めて感じている日々この頃です。

 2010年4月9日
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ロンドン ナショナル・ギャラリー特別展 "Painting History"

2010-04-10 06:08:12 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 今月で終わる「ゴッホ展」に行こうと思ってRoyalAcademyに出かけたら、すごい行列で断念。行き先をナショナル・ギャラリーへ変更。今、開催中の企画展"Painting History: Delaroche and Lady Jane Grey"を見学。

 手頃な規模で見やすく、とても楽しめる企画展でした。ナショナル・ギャラリー名物のポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」を始め、ルーヴルから「ロンドン塔の若き王と王子」や「クロムウェルと棺の中のチャールズ1世」などの歴史をテーマにした大作が展示してあります。

 あわせて、習作や手紙等も展示してあり面白いです。「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は普段はナショナル・ギャラリーの比較的明るい部屋に置いてあるのですが、この企画展は照明を落とした暗め部屋に展示しているので、余計に迫力が増します。後世から歴史的な一シーンを描いているので、どの絵も、ある意味相当、意識的に劇的に描かれていると思うのですが、観るものに強い印象を与えます。

 ジェーン・グレイの目隠しされた下にはどんな顔が隠れているのか、前から気になっていたのですが、エリアの一角にはジェーン・グレイのコーナーがあって、この絵をもとにした種々のイラストや他の人が描いたジェーンが展示してあって面白かった。ただ自分がイメージしていたジェーンの素顔とは相当違ったので、眺めた後は、自分は自分のジェーンを大切にしたいと思いました。

 隣接する映像室でこの絵にまつわるヴィデオを上映していますがが、歴史的にはジェーンはもっとエルーシブな女性であったらしいことが解説されていたりして、ヴィデオも面白かったです。

(印象に残った作品群・・・イメージはグーグルイメージ検索から拝借)

「レディ・ジェーン・グレイの処刑」→いつ観ても、気分が悪くなるのですが、観ないではおれない一枚。


「クロムウェルと棺の中のチャールズ1世」→静寂の中に歴史の転換を感じさせる一枚です


「ロンドン塔の若き王と王子」→少年の怯え、恐怖が伝わってくる


『若き殉教の娘』→歴史画ではないのかもしれませんが、息をのむ美しい絵でした


あと、印象的だった絵に、死刑台に連れて行かれるマリーアントワネットを描いた作品がありました(ネットでイメージが見つかりませんでした)。白髪頭に疲れきった表情のアントワネットが敵意むき出しの民衆のなかにさらされています。廻りは濃い茶色をベースに描いているので目を凝らさないと良く見えないのだが、アントワネットは明るい色で描かれているので浮かび上がって見えます。

 2010年4月2日
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『なぜエグゼクティブはゴルフをするのか?』 (パコ・ムーロ 著, 坂東 智子 訳) ゴマブックス

2010-04-08 07:43:09 | 
 タイトルは変わっていますが、決して、このタイトルについて書いてあるわけではなくて、マネジメント、リーダーシップ、組織についての教訓を逸話を交えて紹介した本です。

 この手のムキムキのハウツー本は敬遠気味なのですが、1時間で読める本ということで読んでみました。

 正直、目新しいレッスンはあまりありません。「変化を前向きに捉えよ」、「まず、自分から変われ」、「何も決断しないのが一番良くない」・・・。一般的な自己啓発書に書いてあることを焼き直しているだけといえなくもありません。

 ただ、この手のマネジメントの原則は、基本は同じですから、たまにこうした本に触れることで、忘れかけていたり、なおざりになったりしている自分の行動や考えを見直す機会になるというメリットはあります。

 「第2章 一本足になったアリ株式会社の末路」で描かれた慢性コストカット病に蝕まれた会社が招く事象と「第13章 エグゼクティブは熱気球に乗って仕事をしなさい」で示される「リーダーは、結局のところ、「私たちがやろうとしているのはこれだ!」といつも声をかけていないと、決断したことを実行できなくなる」という指摘はなるほどと思わせるものでした。

 もう一つなるほど。「セールスマンのターゲットになりたいと思う人は殆どいないが、誰もが賢い買い物をしたいと思っている。」(第11章「前世紀のセールスマンと21世紀のセールスマン」)

 スキマ時間はあるけど、かったるいので雑誌を読むように本を眺めたい時、飛行機やTubeの中で読むのにはグッドです。
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『ブリジット・ジョーンズの日記』 (Bridget Jones's Diary)

2010-04-07 05:38:17 | 映画
 目茶、好みの映画でした。ストーリー展開、俳優さんたち、音楽、絶妙に組み合わさっていました。

 いわゆるラブ・コメディなのですが、単純ハッピーエンドでなかったのが楽しめました。リアリティがありながらも、かつちょっとしたヒネリが効いています。ラストシーンなんかは最高ですね。観る前は、日記をつけて大願成就というストーリーなのかと勝手に思っていたのですが、確かに日記がモチーフではあるのですが、そう一筋縄でいかなかったところが良かった。

 俳優は文句なしに主演女優のレネー・ゼルウィガーがとっても可愛いです。可愛いだけでなく、演技が素晴らしい。悩める33歳の独身女性をうまく演じています。マーク役のコリン・ファース、ダニエル役のヒュー・グラントをはじめとする、そのほかの俳優さんも個性豊かで良かったです。

 1時間半、笑いっぱなしでした。 
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ロンドン  SUSHI-BAR ATARIYA SWISS COTTAGE

2010-04-06 06:55:18 | レストラン・パブ (in 欧州)
 最近開店したあたりやフーズの寿司バー。ジュビリーラインのスイスコテージ駅から徒歩5分でいけます(→お店のご案内。HPはまだのようです)。このあたりには、日本食レストランは少ないし、ロンドン界隈で魚介類をかなり広範に卸しているあたりや屋のレストランだけに、周辺に住む日本人の注目度は高いようです。

 私も近くに住む友人に教えられ、早速参上。

 結論は、味はVery Good。サービスnot goodです。

 メニューは鮨から天ぷら、うどん・そばまであるのですが、頼んだのは鮨セットの小さいほう(7貫+鉄火巻き)です(写真参照)。ネタといいご飯の〆方、握り方とも、マルです。値段も13ポンド(たしか)だったので、安くはないけど、まあ許容範囲。9貫になると17.6ポンド。ちょっと小ぶりの握りですが、味はとってもグッドです。

 問題はサービス。まだ開店したてということで、店員さんが全く慣れていないので、オーダーは取りもれるは、会計を頼んでも来ないわで、かなり、イライラさせてくれました。ただ、決して、店員さんが怠けているとか、態度が悪いわけではないので、これからの学習効果に期待したいと思います。
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ノイシュヴァンシュタイン城

2010-04-05 07:49:42 | 旅行 海外
 ※先々週に出かけたミュンヘン遠征の最終回です

 3月28日 日曜日

 朝、目が覚めたら08:07だった。この日は、ノイシュヴァンシュタイン城のグレイライン1日バスツアーに申し込んでいたのだが、集合時間は08:10。最近良くあるチョンボ。瞬間、もう諦めるしかないかと思ったが、チャレンジせずにツアー代金50ユーロを無駄にするのは情けないと思い直し、猛ダッシュ。そのまま、ズボンをはき、シャツと上着をひっかけ、荷物を押し込み、顔も洗わず、髭も剃らず、チェックアウト。時刻は08:15。それから大ダッシュで、集合場所へ。幸いホテルとツアー集合場所は目と鼻の先だったので、08:18到着。ぜエー、ぜエー、こんなに肺がハーハーなるのは、高校時代の1500メートル走以来だぜー。でも、なんとか間に合った。ホテルの朝飯は食いっぱくれたが、我ながら、起床後11分でここまでできるのはスゴイ。

 でも、何だかんだで他の遅刻者がいて、バスが出発したのは08:40。なんだ、あんなに急ぐことかった。

 まずは、リンダ-ホーフ宮殿へ向かう。天気は曇り時々雨で、もうひとつ。市内を出ると上部に雪を残す山々が近づき、山々と牧草地の田園風景が美しい。こういう山のある風景はイギリスではあまりない。

 1時間半ほど乗って、リンダ-ホーフ宮殿へ。リンダ-ホーフ宮殿はルートヴィッヒ2世が建てたもので、ルイ15世のロココ様式を模して作られた宮殿である。こじんまりとしているが、庭や建物がとても美しい宮殿。中に入ると、びっくり。ほんとに豪華絢爛。音楽の間、寝室、ダイニングルーム、執務室等を見るが、黄金と鏡でどこもピカピカ。落ち着かないぐらい。ゴテゴテ。私の趣味ではないが、見ていて、圧倒されるので、それなりに面白い。残念だったのは、タンホイザー伝説にちなんで作られた洞窟が庭園の裏山にあるのだが、冬季ということで閉館。




 続いて、オーバーアマガウという村へ。とても美しい村。バスツアーだと1時間立ち寄って、おしまいだけど、本当はゆっくり滞在するのが、こういうところは良いのだと思う。ここでは、10年に一度、村人が全員で参加してキリスト受難劇をやることで有名らしい。小さな村には立派過ぎる劇場があった。


 続いて、本日のハイライトのノイシュヴァンシュタイン城へ。途中、街道沿いにある村々がとても美しいのが印象的。


 ふもとで、遅めの昼食。日本から親子(母と娘)連れの旅行者と現在アイルランドで語学留学中の学生さんとの日本人計4名で一緒に頂いた。娘さんは、閉店したミュンヘンの三越に過去2年ほど働いていたことがあるということで、ミュンヘンの事情に詳しく、面白い話を伺った。日本人の留学生さんも、アイルランドへ留学するという目の付け所が面白かった。ゆっくりお話をしたかったが、分刻みで動くツアーなので、食事は30分ちょっとそこそこで切り上げ、早速、お目当てのノイシュヴァンシュタイン城へ。

 ふもとからミニバスに乗って、上まで行く。そこから少し歩いて、お城のビュースポットであるつり橋へ。これは、見事な景観。すばらしい。お城のそのものの美しさもさることながら、周りの緑、背景となる田園、湖、村々に溶け込んだ風景がまさに絵になる。ドイツでもっとも美しい城と言われるのも納得。




 それから10分ほど歩いてお城へ。歩きすがら感動したのは、途中に見える山々と湖の風景。この湖が、自分のイメージにあった、ローエングリーンで白鳥の騎士がでてくる湖そのものだった。あまりにも、そのイメージと重なっていて、すっかり見とれてしまった。遠くから眺めているだけだから、近くの様子は分からないけど、きっと、岸にによれば、静寂な波ひとつない湖が浮かんでくる。時間があれば、その湖のほとりまで足を伸ばしたい思いでいっぱいなのだったが、ツアーだとそうもいかず、そそくさとお城へ向かわなければいけないのが、何とも残念。


 お城はお城で、すごい。有名な、ローエングリンやタンホイザーをモチーフにした壁画や洞窟の部屋があったり、ワーグナーの演奏会も開かれたという大広間など、これがつい150年前ぐらいの話というのが信じられない。ただ、ワーグナーとかの芸術家はこうした超大貴族の庇護の下で、思いのとおり活動できたのだから、まあ今のご時勢というのは、昔のような大芸術はもう生まれないのだろうなあと思った。日々の生活に心配してちゃ、あんな大芸術はだきるわけがない。


 携帯端末による日本語ガイドにより一通り廻ったが、とっても楽しめた。ルードビッヒの狂気がひしひしと伝わってくる。ただ、イギリスでいくつか廻った城のような、戦や血のにおいがあんまりしない城ではある。景観、建物、内装を楽しむという城だと思った。(場内は撮影禁止なので写真はなし)


 17:00頃、帰路に着き、18:45ミュンヘン中央駅前にて解散。22:00の飛行機でロンドンへ向かった。盛りだくさんで疲れたが、とっても満足な旅行であった。
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ミュンヘン アルテ・ピナコテーク (alte-pinakothek)

2010-04-04 06:07:36 | 旅行 海外
 ※先週のミュンヘンの続きをあともう少し。

 ミュンヘンの美術館アルテ・ピナコテーク。日本ではそれほど名が売れていない美術館だと思うのですが、予想以上にとっても良かったです。お奨めです。(美術館のHPはこちら→)

 アルテ・ビナコテークは、15世紀から18世紀のヨーロッパ絵画を集めた美術館です。隣に、ノイエ・ピナコテークという19世紀から20世紀初頭のヨーロッパ美術館、近くにモダン・ビナコテークという近代美術館があります。欧州に来る前は、絵画といえば19世紀以降の近代絵画しから興味がなかったのですが、こちらでいろんな絵を目にして、最近は結構19世紀以前のものも好きになったのは収穫です。

 周囲が美術館エリアで、公園もあり、とても静かで落ち着いた環境にあります。ちょっと、普通の美術館と違って、入り口が分かりにくいです。門が閉じられていて、これが入り口かどうかも分からない。かろうじて、のぼりを発見したので、ここかと思い、恐る恐るドアを押してみたら、そこが入り口でした。


 中はとても広いです。写真は切符売り場のホールから2階の展示場に上がる階段です。長い~。


 コレクションは、ドイツ絵画、イタリア絵画、オランダ絵画、フランドル絵画、スペイン絵画、フランス絵画と国ごとにエリアが分けられて展示されています。正直、さほど期待は大きくなかったので、そのコレクションの質と量のすごさに驚きました。

 個人的に気に入ったのは・・・

ブリューゲルの「婚礼の踊り」 (猥雑ですよね~)


 アルトドルファー「イッソスの戦い」(絵筆の細やかさ、絵のスケールに圧倒されます。アレクサンドロス大王を探せ!)


エル・グレコ「聖衣剥奪」(怖い~) 


デューラー「四人の使途」 (無言の迫力が・・・)


 入館したのが2時過ぎ、普通のペースで一通り見て、丸2時間はかかりました。できればもう一つのノイエ・ピナコデークの方も行きたかったけど、それをすると、夜のオペラで熟睡確実なので、今回はこの美術館のみにとどめました。

 いや~。ホンと、お奨めですよ。
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ロンドン 4月 まだまだ寒いですが・・・

2010-04-03 00:03:25 | ロンドン日記 (日常)
 先週から夏時間になって、陽だけは長くなったが、天気もはっきりしないし、気温は一向にあがらず、コートが離せない。でも、今朝、走っていて、やっと春めいたものを発見。

 木々からつぼみが出てきていました。
 



 やっと、桜の開花も確認。




 ハイドパークの入り口の花壇も春めいて来ました。




 ハイドパーク内にも桜が咲いていました。日本のさくらとは種類が違いますね。枝垂れ桜でもないし・・・




 いつもの池の写真です。


 この連休も天気は悪いらしい・・・
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ミュンヘン 街並み

2010-04-02 09:38:27 | 旅行 海外
 ※いよいよ明日からイースター連休。今日はその前祝いということでパブで盛り上がってしまった。もっと早く帰るつもりだったのに・・・。それでは、先週末のミュンヘンのレポートということで。

―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 バイエルン、ミュンヘン、何となく言葉の響きが好きである。ましてや名物がビールでオペラハウスも有名と来れば、行かないわけにはいかない。

 ドイツ第3の都市ということなので、ブランドショップやお店がたくさん並んではいるが、街の雰囲気は比較的ゆっくりした、地方都市の空気が流れている。

 街並みは古い建物と新しい建物が同居しており、プラハのような美しさはない。第2次大戦時に相当、空襲でやられたようだ。下の写真はカールス門。


 欧州の街の多くがそうであるように、ここにも路面電車が走ってる。路面電車というのは、何故、それだけでレトロな雰囲気が出るのだろうか?


 市庁舎。11時と12時に仕掛け時計が動くらしいが、13時を廻っていたので間に合わなかった。32体の等身大の人形が踊りを舞うらしい。




 やはりまずはビールと思い、有名なビアホール、ホーフブロイハウス(「宮廷ビール醸造所」の意味らしいです)へ。すごい人だった。体育館のようなホールに長いすとテーブルが無造作に並べられており、殆ど満席。こりゃあ、仲間と来れば面白いし、さぞかしビールも旨いに違いない。あいている椅子を見つけて、ご相席で座らせてもらう。ザーッと見て、数百人はいると思われるが、ウエイターウエイトレスは数えるほどしかない。いったい、一人で何人相手にしているのだろう。




 向かいに座っていたご夫婦も、「我々も、注文はしたんだけど、ずいぶん待っているんだよね~」と半ば諦めムード。せっかく、来たのだから、ビールの一杯は飲みたいと思ったのだが、手を上げても、声をかけても「後でね」(きっとそう言っている)と言うだけで、一向に注文すら取ってくれない。注文にこれだけ時間がかかるということは、頼んだものが出てくるのに更に時間がかかることは間違いない。ということで、泣く泣く諦め、写真だけとって、雰囲気だけを味わって、退館。オアズケを喰らった犬のような情けない気分だった。

 ミュンヘン中心部の中でも一番目立つバイエルン国立歌劇場。第2次大戦で戦災を被ったものの1963年に再建したとのこと。


 つづく・・・
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コンプライアンス

2010-04-01 06:43:12 | ロンドン日記 (日常)
 こちらの人と一緒に仕事をしていると、ちょっとした価値観の違いが興味深い。一つの例は法令順守(コンプライアンス)の考え方。(※写真はグーグルイメージ検索から拝借)

 法令順守が大切というのは、日本も英国も同じ。ただ、その受け取り方が微妙に違う。

 なかなかうまく言えないが、日本人は、分からない(ばれない)範囲であり、かつ、本人を含めた関係者に不利益がないなら、ある程度の逸脱はありうるでしょう、と考える。(これは不真面目な私だけの理解ならごめんなさい。でもやっぱり「本音(ばれなきゃ、やっちゃえ)と建前(法令順守は当たり前の尊重されるべきもの)を使い分けている気がする。」

 こちらの人は、法令は法令であり、それを逃れようとするのは脱法行為として、許されない。ルールや法令の遵守に、すごく真面目な気がする。(どこまで皆がそうかは、もちろんわかりません)

 例えば、以前あった事例は、日本からの出向者に対する労働許可証の発行申請。実際に新しい出向者にやってもらう仕事と申請した仕事の内容が微妙に食い違っていたことが申請を出してから判明した。こっちは早く来て働いてもらいたいし、多少違うとはいえ、全くの黒じゃなくて灰色なんだから、「とにかく、申請した内容で許可証を取ればよいよ。取った後は、うまくやろうよ。」と言った所、HRのマネジャーから猛反対を喰らった。

 「査察官の査問で引っかかったらどうする?この会社で働く日本人の労働許可証が全部抹消されるよ。俺も刑務所行きだ。それとも、査問があった時に、本人や廻りに嘘をつかせようってわけじゃないだろうね」と、普段結構、お茶らけているHRマネジャーが、すごく真剣に向かってきてびっくり。

 これは、法令順守の考え方の違いなのか、職務倫理の強さなのか、もしくはリスク(許可証取り消しや刑務所行き)に対するセンシビリティの違いなのか、明確にはわからない。ただ、この例の他にも、「なんでこの人たち、こんなことを守ることに真面目なの?」と思う時が、時々あるのは事実。

 最初は、「融通が利かないなあ〜」と思っていたが、最近はだんだん「日本人(自分)の善悪の基準があまりにも相対的(その場しのぎ)で、確固たる判断がないのだ。彼らの一貫性を見習わなくては」と思い始めている。

 ただ、一方で、昨年からの、国会議員の経費問題、リーマンの会計処理(まあこれは米国か?)とか、どう見ても、法令順守とは思えない事例もたくさん報道されている。

 う〜ん、異文化での価値観の理解は難しい。
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