アマチュア無線局 JO1KVS

運用やグッズ、その他思いついたことを書き込んでいます。役に立たない独り言ですがよろしくお願いします。

20140725 富士山頂移動 標高3730m 静岡県駿東郡小山町 JCC 18009C

2015年07月25日 10時35分11秒 | アマチュア無線

今年も富士登山、富士山頂移動運用を行ってきました。

今回のルート設定は、すでにブログに書いたとおり、御殿場口の駐車場に車を置き、タクシーで富士宮口まで、そこから富士宮コースを登り、途中御殿場コースへトラバース、あとは御殿場コースを登って降りるルートとしました。
特に下山についてはルートが異常に長くなるにも関わらず、過去の膝の苦労から富士宮口だけは降りたくなかったので、案外楽に、速く降りられる御殿場コースにしたかったんです。

タクシーを利用する、という発想は過去には全く無かったのですが、一昨年の富士宮口アタックの際、水ガ窪駐車場から時間の都合上(朝は自分の希望時間、帰りは膝のトラブルで深夜下山となってしまったため)往復タクシーとなって結構な出費が出て、 今回はそれよりは安いから、しかも御殿場口の駐車場は無料だし、ということで利用しました。またコースの設定も、去年から御殿場駅から御殿場口までのバスが水ガ窪駐車場まで延長したので、そのバスを利用すると格安で富士宮口に移動でき、こういうルート設定もアリだな、と思っていたこともありました。

問題はタクシーをどう捕まえるか、ということでした。出発前にネットで調べてみました。タクシーに乗りたいのは午前3時30分です。地元のタクシー会社は数車ありましたが24時間体勢は1社だけ、富士急箱根タクシーさんでした。電話番号をスマホに登録しました。しかし御殿場口の駐車場からケータイが繋がらないこともあるかもしれません(実際は大丈夫でした)。ネットの説明を見ていくと、スマホのアプリ「全国タクシー配車」が利用できるとのこと。このアプリのユーザー登録はしてあるので、ものは試しと早速御殿場口登山口に地図を合わせ、時間を設定してやってみたころ、予約が完了。あとは現地に行けばタクシーが私を待っていてくれます。降りるときにも代金はアプリの方から引き落としになるとのことで現金もカードも不要。とても便利でした。8040円也。金額的には2~3人で乗り合いで利用したいところです。

登山中は時折FT1Dの電源を入れてAPRSのビーコンを出しました。ずっと電源を入れていると往復持ちませんので、小屋の前とかで休憩した時だけ電源を入れました。さすが富士山、どこかしらに捉えてもらい、軌跡はなんとか残せたようです。

午前4時開始の早朝登山は、夜明けのドラマチックな風景がどんどん変化していくので、写真ばかり撮ってしまい、時間がかかります。(^^ゞ

同じ雲ですが、夜明けの太陽の日差しが雲の下に当たっています。僅かな時間でガラッと変わります。

影富士です。左肩のほうは山に当たった陽がエメラルドグリーンに輝くことがあるそうです。(タクシーの運転手さんの談)

大涌谷のモクモク

コッペパンの袋がパンパン

見下ろすと登ってきたルートが見えます。赤い帽子の方は下山中。

次の写真からは御殿場ルートです。

残雪です。結構下の方から見えていて、やっと真横に来た感じですが・・・実はまだまだ先がありました。

御殿場口は山小屋が少なく、最後の方は休憩のタイミングが取りにくいです。
ひたすらひたすら登ると突然ゴールが現れます。

郵便局は、今はここ、御殿場ルートのゴール地点でやってます。

郵便局ではこれ!山頂局の風景入り日付印も押してもらえますし、裏に宛先書いてからお願いすればこの状態で郵送も可能です。
暑中お見舞いを持ってきて山頂で投函するのもいいですね。みんなこの日付印が押されます。(ので、切手の周辺は大きく空けておきましょう) 
営業時間は午前6時から午後2時まで。でも今回は2時を過ぎてもやっていました。3時頃やってないとがっかりしていた人が居たので、やってますから入ってみてください、と案内したら喜ばれました。 

すぐ隣りの富士宮口山頂付近もこんな感じでした。このあと、富士宮口で一緒だった方と再会しました。

今回は比較的足取りも順調で、マイペース(と言っても人より全然遅いのですが)で歩き続けることが出来ました。それでも八合から上はかなりつらかったです。似たペースで歩く3人組のグループさんと、3人組の親子連れの二組の方とは励まし合いながらの登山となりました。今回は天候にも恵まれ、終始長袖一枚。平日の早朝登りということもあって人も少なくて快適そのものでした。 

山頂でひと通り過ごした後は本業の無線運用です。
登山で体力を使い果たした脚には僅かな登りですらとても苦しい。
そこで比較的近いところで東方向に向いているところで済ませちゃいました。

写真の向こう側は火口です。運用中はガスって風が強くなり、冷蔵庫の中で強風に吹かれているようでした。
アンテナはこれ。釣り竿に3m弱の電線を絡めて電圧給電用のチューナーを介しています。
チューナーが入っているので他のバンドにも出られますが、今回は50MHzのみ運用でした。 


釣り竿は、岩の隙間に挿し込んで、隣の岩に持たれかけただけですが、常に同じ方向から押されているせいか、案外安定して立っていてくれました。運用中は常に弓なり状態でした。

しばらく空振りCQが続き、もしや0交信?と思わされましたが、だんだんと呼ばれるようになって、たくさん交信できました。さすが富士山頂。

交信の話題は気温!山頂は10℃台、下界は30℃台、こちらは冬です、こちらは真夏です~、と交信してました。
交信いただいた皆さん、ありがとうございました。
1時間強で25交信でした。

もっとアンテナをグレードアップしたいなぁ。 けれど荷物は少しでも軽くしたいし・・・。
今回は、430の6エレ、1200のプリンテナも持っていったのですが、山頂で長く過ごすプランじゃないと使う機会が無いですね。
疲れているのと寒さと強風と、酸素の薄さで、何をするにも息が上がってしまうのです。
金曜登頂なので、そのまま山頂に泊まって、土曜日に午前半日運用、という手もありますから、来年あたりはそれをやってみようかなと思いました。 

運用中に目前にこんな積乱雲の頭が現れました。東方向なのでこちらには来ませんが、積乱雲も目線という高さは凄いです。

富士山頂最高峰の剣ヶ峰。左の坂は馬の背と言って、かなりきつい上に、堅い地面に砂利という、滑り出したら登り直しという、厳しいところです。
今回はパスしましたが、ここはどこにも掴まらずに登り切ることに価値があります。Hi。

 

火口の様子です。切り立った部分も多く迫力満点です。

午後3時に下山開始しようと、とその前にトイレ、膝にサポーター、靴ひもをしっかり締めて、とやっていたら他の登山者と雑談になり、結局降り始めたのは3時30分でした。
山頂で脚は休まったようで、思ったより軽快に歩けます。これは速い!という感じでした。御殿場ルートは下山も楽です。なんかこう脚に丁度いいんです。

上の方の山に見えますが、実はかなり眼下です。宝永山が見えています。横切っている道は火口へ降りて横断していくルートです。横断すると富士宮口に出られます。

途中の山小屋です。上の方で営業しているのは計3軒、そんなに離れていない位置関係にあります。
この次のわらじ館に3年前お世話になりました。

富士山頂を振り返ります。だいぶ降りてきました。

宝永山の方向へ降りていきます。この写真も結構眼下を向いています。

この写真に見えるルートが御殿場口の下山道。水平に見えなくも無いですがかなり急な下り坂です。
左端の見えなくなる先が大砂走りの急斜面です。

その前に分岐点。ここから富士宮口に行けます。富士宮口から登った方も下山はこちらのほうが多分楽です。この道はプリンスルートと呼ばれるようになりました。 先の方から御殿場ルートに降りる道が見えていますから、一度右に進んで火口を眺めてから戻ってくるのもお勧めです。宝永火口は凄いですよ。

大砂走りです。脚を曲げずに大股に進むだけで一歩2~3m進みます。走ればもっと凄いことになります。
この区間にしばらく居ると、この斜面が水平に見えてくるという錯覚に襲われ、ふと周囲を見ると世界が斜めになっているのが体感できます。

虹が出ました。上空の高い雲、所々クラゲの脚のような曲線が伸びていて、それは雨なんですね。陽が射して虹になっています。

 変な曲線の雲があったので撮った写真ですが、斜めのグレーの線が並んでいるのが雨です。
下山中、ちょっとだけ降ってきたので合羽を着ましたが、すぐに終わって、結局着なくていいレベル、途中で脱ぎました。

右手に二つ小さな噴火跡が見えます。二ツ塚と言われているそうで御殿場口やその他からのハイキングに人気です。
この遥か眼下に見える山の左側を歩ききらないといけないと思うと、ちょっと気が遠くなります。 


同じ場所で撮った真下の写真。少し緩くなった斜面にまっすぐに見えるルート。とても長い。これも後ほど歩かなければなりません。
しかも下の方は砂利が浅いので、かなり膝に堪えるんです。 

その後暗くなったので写真はほとんどありません。宝永山だけでも2693m、約2700mもあるので、大砂走りでも遠くの電波が沢山聞こえます。夕方になるとお仕事を終えた方々の交信で賑わいます。メインチャンネルのCQを呼んだりしました。

ブレていますが、真っ暗になる前に振り返って撮った写真。ずいぶんと遠いところから歩いてきたもんだ、と思いながら。
左のコブみたいのが宝永山。3つの灯りは営業している御殿場ルートの山小屋です。 

この後、深い砂利の大砂走りを逆走、つまり登ってくる人に2組も出くわしました。交差部で迷い込んだようです。
ここは下山専用道。登ったら大変な負担です。ちゃんと登りルートがあってもっと地面がしっかりしているところがあるんです。
一人は外人さんだったので、片言の単語を並べてあっちの方だからここを横断してそのルートで行くように送り出しました。もう一人の日本人はどうりで登りにくいと思ったそうです。
 

最後の最後、御殿場ルートスタート地点の道標。G-001。この距離を歩いて降りてきたわけです。
410分で登れる人は凄いです。当局が挑戦した時はわらじ館まで7時間以上かかりましたから~。(笑)
下山は途中休みに休み、止まりに止まりながら、最後は膝と、足の小指の当たりが痛くなってトボトボでしたが、午後8時頃着きました。
こんなに長いルートなのに4時間半です。他の方なら3時間で降りてこれるでしょう。
一昨年の富士宮口、昨年の須走口、両方共下山では相当時間がかかってしまいましたが、下山は2度目の御殿場口、自分にしては2回ともとても速く降りられました。 これからもずっとここを降りるようにしようか・・・。下山ルートは御殿場口、お勧めです。ただ、トラブルが発生すると、7合目から下はずっとゴール近くの大石小屋まで何もありませんので、どんな悪天候でも生きて帰れる装備、水と食料はお忘れなく。

午後8時半頃現地駐車場を出て、東名高速道路鮎川PAでラーメンを食べてから仮眠、気がついたら01時25分。えっ!!って感じでしたが、富士登山の帰りは仮眠するに限ります。なので、友達と行く場合でも、どんな時間に帰ってもOKな人しか車には載せません。次の用事のある方を乗せて無理して居眠り運転で大事故、なんてことになるのは絶対に避けたいので。次の用事があって帰る時間に制約のある方は自前の車で来てもらっています。

という訳で、全身筋肉痛のJO1KVSでした。

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