続きです。
横岳往復までは広い尾根でこれまで登ってきた山と難易度はほぼ同じ。
怖いところも危険なところも大して無い。
燕岳も怖いところ無いし、唐松岳も絶景ハイキングみたいな怖くない登山だった。白馬大雪渓から白馬岳、大雪渓の後はしばらく急登だけれど危険を感じる程でもない。登り切った稜線は超開放的で白馬大池までずっと穏やか。富士山も登山道の一部で手を使うことはあるけど火口以外はそれほど危ないところは無い。天狗岳も手を使う急斜面はあったけど頂上の裏以外危ない所は無かった。
山叉峰から赤岳に向かう道はこれまでの登山とはちょいと違った。
みんな知ってて通っているからなのか全然平気な顔しているけど、え~、八ヶ岳ってこうなの??、帰りにまた通らないといけないの?、みたいな、足を踏み外したら、手が外れたら、落ちたら確実に死にます、的なところがいっぱい。
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滑り止めの効いた手袋は必携です。
ハーネスやザイルは要らないとはいえ、一味違うルートでした。
すみません。八ヶ岳、勉強不足でした。
そんな緊張する箇所のあるルートでしたが、八ヶ岳にはもっと怖いところもあるそうで今回のルートは入門レベルのようです。
主稜線の移動はかなり尖がった峰を巻く、険しいルートを登ったり降りたりを繰り返します。とっとと歩くことが出来ないので目的地がすぐ近くに見えても時間がかかります。最初に小屋が見えたときは本当にすぐそこに見えたけど、全然近づいてくれませんでした。
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行者小屋から直登してきた人に、お疲れ様~と声をかけながら、さらに前進して午後3時に小屋に到着です。
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天気は東側はほぼ霧、西側が時折晴れて茅野方面が見える感じでした。それでも晴れる時があったので夏の登山としてはラッキーだったかも。
小屋に着いて今日の行程はおしまい。
赤岳は霧の中。プランでは昼頃小屋に着いて、荷物を預けて赤岳にアタック、みたいなことも考えていましたがとてもとても・・・。翌朝のアタックにかけることにしました。
山小屋は赤岳天望荘。チェックインの時に渡されるカップが宿泊客の証。お茶、コーヒー、お湯はこのカップを持っていればいくらでも飲むことが出来ます。食事はバイキングで料理の種類も多く、とても美味しかったです。高い山の稜線の山小屋なのに巨大な五右衛門風呂もあってひと汗流せる珍しい小屋でした。
消灯は夜9時、そして翌朝は朝4時頃から灯り、みんなで日の出を見る、という流れですが、その時間は外はガス、雨も降っていたようで食事の時間までのんびりしていました。食事に呼ばれて美味しい朝食を食べますが外は真っ白。出発する人たちは合羽を着ています。もう雨気分。今日はダメだね、もう降りようか、みたいな会話も聞こえてました。
さて、雨なら空身で赤岳アタックしてすぐ帰る。天気が持つならフル装備で赤岳に登って無線をやる。外は強風のガス。悩むところ。
いや~、そんな天気予報じゃないぞ。早朝の雨は通り雨、外が真っ白なのはたまたま雲がかかっているだけ。みんな来てるけど合羽すら要らないんじゃないか?。
はたして・・・。
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荒れてます・・・すごい強風・・・
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合羽を着て出発しましたが雨は降ることなく、風も弱まり、ガスも晴れる事が増えてきました。そして、赤岳に着いてしばらくすると時折富士山が見えるくらいに晴れ、さらに居ると、長時間いい天気に。いい方に予想が当たりました。
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富士山
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無線運用は約1時間。ずっと日光に照らされての運用となりました。
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午前10時が過ぎ、撤収を開始。準備完了で出発です。この頃には雲が増えてきました。
赤岳山頂ではベストな時間帯を過ごすことが出来、とてもラッキーでした。
ここからは来た道を戻ります。
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山の日だし土曜日だからすごく混むかな、と思いました。今日は小屋も満室だそうです。けれどルート上はそんなに混むことなく、いい感じで歩くことが出来ました。初日に怖いなぁ、また明日通るの不安だなぁと思っていたルートも、まだ元気だからか慣れたのか、楽しめるようになっていました。
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山叉峰手前の広いところでカップうどんをいただいて、その後は一気に下山です。杣添尾根ルートでは15名の団体さんとすれ違っただけで、あとは誰とも会いませんでした。ずっと湿った苔の森。木の根を踏まないと歩けないところが多いので、滑らないように注意が必要でした。
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地図ではもっと短い時間で歩けることになっていますが、けっこう頑張ったけど貯水池まで4時間かかりました。
全行程終了・・・
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装備を解除して、ここからは運転です。
珍しくセブンイレブンでアイスコーヒーを飲みました。(眠気防止)
これが効いたのか、運転中に眠くなることなく、西国分寺へ友人を送り届け、八王子の自宅に戻ることが出来ました。
夕食はいつもの初狩PA、今回はチャーシュー麺をいただきました。
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