これを少し簡単に実施するために、リバースアダプタを作りました。
ミニステレオジャックとミニステレオプラグをつないだだけ。LとRをわざとクロスさせて配線して完成。簡単です。
これを必要な時に使います。
ところがこのジャック(? メスのほう)、はまりが悪くて少し戻って浮いてしまうんです。そうなるとLとRがショートして、トツートツートツーの連続符号しか出なくなってしまいます。新しいパーツで作り直しです。
アパマンでモービルホイップでいろんなバンドにQRVされて居る方は多いようですが、中にはHFはアンテナ付けてみたけどさっぱりだめ、という方も居られます。
ベランダの手すりに垂直に立てているという方が居ました。これ、全然飛びません。BCLラジオお持ちなら、ベランダで受信して見るとわかります。ベランダでロッドアンテナを建物から出さないで聞いてもあまりSが振りません。水平に出すとメーターがグッと振ります。ラジオごと突き出すとさらにSが振ります。
これは144や430でも同じようなことが起きますが、特に430は波長が短いですから狭いところも入り込み、方向によってはベランダの奥に居ても良く聞こえることがあります。逆にHFは波長がなが~い(波長が短いから短波と言うのですが、それは長波や中波に比べての話)ですから狭いところには入ってきません。こちらから出て行ってあげなければ駄目です。建物から離れるほど良く聞こえます。
また、アンテナは障害物から一定距離以上離さないと電波の送受信に支障が出ます。これも波長に関係するので、430なら問題なくても50やHFだと大問題になります。
ベランダに縦に立てたアンテナは、上下左右障害物が波長に比べると非常に近い状態なので全然駄目なんです。地面に寝かせているようなものです。ところが水平出しにすると、エレメントに対する直角方向の障害が無くなり、つまり壁が大地になって、伸び伸びと送受信することが出来るようになります。
電離層を反射して空から降ってくるHFの電波は、空が見えていればなんとかなるので、とにかく伸び伸びと送受信させることが先決です。
後はアースです。モービルホイップはバーチカルアンテナ、GPにも似ていますし、DPの片側とも似ています。対になって働くのが大地、ラジアル、DPの反対側です。これが無いとうまく機能しませんから、ここをいかにベランダで実現するかがかかっています。それについてはまたの機会にしますが、水平出しをやったことの無い方は是非お試しください。HFは劇的に変化します。
(144や430を水平に出してもあまり交信出来ません。指向性がエレメントに対して垂直方向、つまり建物に平行方向に偏ることと、上空への無駄な打ち上げが多くなること、偏波面が水平なので垂直とつながりにくい、などの要因が考えられます)
追伸 この記事もお読みください。(^^ゞ