これ、イオン交換樹脂が詰まったフィルターが入った軟水器(純水器)です。
水道水を通すとカルシウムやマグネシウムなどの硬度を上げる成分を吸着し、軟水にします。
以前水草水槽をやっていた時、ホースにイオン交換樹脂を詰めて簡易な軟水器を使って水槽用の水を作ったことがありました。
軟水のほうが水草がよく育つからでした。
今回は洗車用の水を作ります。
洗車して最後にすすいだ水、すぐに拭き上げないで乾いてしまうと水滴の跡が残ってしまいます。これ、犯人は水道水に含まれるミネラルです。
洗車にこだわる人たちの間では、水道水をかけてそのままにしてはいけない、というのは常識になってきました。
落ちないシミが残ってしまうんです。お風呂場の鏡に付いた白い模様のように。
乾く前に拭き取るのがベスト。まだ軽く乗っているうちに洗えればよし。固く固着してしまうともう大変。酸性のクリーナーで溶かすとか、研磨剤で磨き取るとかしないと落ちなくなってしまいます。
雨は純水に近いので乾いてもあまり跡が残りませんね。乾く過程で砂埃が付くと盛大に模様が残りますけど。以前は必ず黒い雨染みが付きましたがあれはディーゼルの排気ガスの黒煙成分だったのでしょう。最近はあまり付かなくなりました。
そう、雨水は悪さをしません。軟水だからです。
なので車を軟水で洗う、軟水で濯ぐ、というのは、水垢が付かなくなる、最後に拭き上げなくてよくなる、という大きなメリットがあるんです。
大陸の水は硬度が高いことが多いですが、洗剤は泡立ちにくく、乾くと白いシミが残ります。シャワーもすぐに詰まってしまいます。
アメリカには洗車機に純水仕様のものもあるそうなんです。
この純水器は結構小型の方で、能力は水道水1000Lくらいまで。(塩水で再生すればまた使えます)
流しっぱなしの水道水だと結構すぐに終わってしまうことでしょう。
以前買ったケルヒャーの充電式低圧洗浄機、これ、タンクが4リットル。4リットルだと車1台の軽い洗車(シャンプーを使わない、流水の中でマイクロファイバーでそっと撫でる洗い方)でも水が足りません。2回補充して4✕3=12リットルでだいたいちょうど。実際は10リットルタンクを別に持っていって14リットルといった感じです。バッテリーは十分持ちますが水は補充が必要になります。
でも14リットルで済んじゃいますから、1000÷14=71回使えることになります。
私、洗車は年に7回もやりませんから、10年いや20年は使えちゃいますね。
拭き上げなくてもいいという利点を生かして、もっと気軽に軽く積もった汚れを流すことが出来るようになる。いつも車に置いて活用の場が広がるかも知れません。
ケルヒャーの充電式低圧洗浄機と純水器のタッグは結構いいかもです。