先日から取り組んでいる、ツェップライクアンテナ、エンドフェッドアンテナ、1/2λノンラジアルアンテナの調整の追い込みに成功しました。
まずアンテナの構成を御覧下さい。黄色いコイルと緑のコイルは直流的にはつながっていません。巻き終わるところのすぐ近くから巻き始め、一見一つのコイルのように仕上げます。実際の作品はコイルの内側から配線しています。
エレメント側の黄色いコイルと並列に同軸ケーブルで作ったコンデンサー(同軸ケーブルは若干の容量があり比較的耐圧の高いコンデンサーとして使えます。だいたいどんなケーブルでも10センチ10PFくらいです。)を取り付けます。
共振回路ですね。ちなみにディップメーターでこの部分を測ってみると、この28MHz用のアンテナでは、22.5MHzくらいで、21MHz用のタイプでは17.5MHzくらいで共振していました。
同軸コンデンサーの代わりにバリコンを付ければ18~28MHzをカバーするようになります。エレメントは別途伸ばせるように工夫してください。
今回の工作では安価な8センチくらいのヘアカーラーを使いました。
さらに7や10、14に出たい場合は黄色のコイルの巻数を増やしていけば対応出来ます。あらかじめ20回くらい巻いておいて、ミノムシクリップでキャンセルするようにし、さらにバリコンを使えばかなり使えるチューナーになります。
今日は半完成状態のアンテナを城山湖で披露してきましたが、半完成では満足がいかないので、夜になって追い込み作業を行いました。
また新しくコイルを巻き、今度は同軸コンデンサーはうんと長めに付けます。
エレメントも1/2波長より50センチくらい長めにつけます。
このままどこで最良か確認したら、25メガくらいで下がるポイントが有りました。でもSWRは2以上ありました。
28MHzで最良にしたいので、徐々に同軸コンデンサーを切り詰めていきました。
すると徐々に周波数が高い方にシフトしつつSWRが下がるようになってくるのですが、ここで大きな変化を見つけます。
下がりきった時のSWRの値がだんだん変わってきています。
たまたまですが、同軸コンデンサーを切り詰めていくと最下点のSWRがだんだんと下がる傾向が見て取れました。(これ重要な調整ポイントです)
さらに同軸コンデンサーを切り詰めていきます。
26MHzを越えた辺りでSWRが1.0近くまで下がりました。
この状態が、エレメントの同調とマッチングとのバランスが良いところ、というわけです。
さらに同軸コンデンサーを切り詰めると、最下点の周波数は高い方へシフトしつつも、SWRが少し高めになっていきます。今度は逆にバランスが崩れつつあると言うことです。
同調周波数よりもどこかでSWRが最も下がるように徐々に調整していけば、狙った28.3MHzでピッタリのアンテナになるわけです。
ですから、今度切るべきは同軸コンデンサーではなくエレメントの方です。エレメントは10センチくらい切っても同調周波数はあまり変わらず、SWRの変化がの方が目立ちます。最下点の周波数は上がりますが、ここは一旦SWRが1に近くなるように切り詰めて行きます。
このようにSWR最下点を1近くをキープして同軸コンデンサー、エレメントを徐々に切りつめていくと良好なエンドフェッドアンテナの出来上がりです。
同軸コンデンサーは最後はミリ単位で切り詰めます。非常にシビアなので切りすぎないように。
でも並列に同軸コンデンサーを付ければ容量は増やせるのでフォローは可能です。
うまく完成しました。
ただ、帯域が狭いです。正体はフルサイズダイポールなんですから、バンド中カバー出来てもおかしくないのですが・・・300KHzもカバー出来ません。もしかするとSWRは少し高めでもカバー範囲が広く取れるバランスがあるのかも知れませんし、コイルをもっと細く密にして、インダクタンスは同じでもいわゆるQの低いものにすれば変わってくるのかも知れませんね。
これを使う週末が楽しみです!!!
最初28.3MHzではSWRがなかなか落ちず、落ちてもやっと2.5。でも29MHz台でいろいろやるとSWRは1.2くらいまで難なく落ちます。
エンドフェッドアンテナは、エレメントとマッチング回路のバランスが肝心(なんだなぁと実感)。どちらも値を大きくしていけば下の方に調整はあっていくのですが、両方ともいいあんばいの仕上がりになっていないとSWRが思うように落ちず、帯域もとれません。
なかなかいい場所がわからないので、思い切って同軸コンデンサーを撤去し、ポリバリコンに付け替えました。エレメントの長さをいろいろ変えてポリバリコンで最良点になったところのSWRをチェックします。
何をしているのかと言うと、最良のエレメントの長さを先に出してしまおうという作戦です。
ポリバリコンを回せば希望周波数で落ちるポイントは出ますが、落ち方はエレメントの長さで変わってきます。だいたいこれでいいだろうという長さを得て、同軸コンデンサーに置換するとまた違った現象が・・・。恐らく同軸コンデンサーは長さがあるので、それが影響しているのかも・・・。いずれにしてもここからまたカットアンドトライです。切り詰めていくとSWR2まで落ちました。
落ち方が足らない・・・。
まあいいでしょう。半完成ということで。
というわけで試作品を2品作って、3品目でなんとかギリギリ実用バージョンになりました。さらに調整して良いアンテナにしていきたいと思います。
ここでベランダにFT817を持っていって実際に運用してみました。城山湖から応答をいただきました。このアンテナ、城山湖で製作を始めて未完成のままだったので、なんとか使えるようになった報告をして、これから向かう旨伝えました。
そして城山湖でお披露目。釣竿に絡めてマッチング部、給電部をそのままぶら下げました。釣竿は車の屋根に塩ビパイプを立ててその中に突っ込んでいます。簡単に設営できます。
FT-817のSWR計は触れません。なかなかFB。無事動きました。
その後遊びで14,18,21を聞いてみました。このままではさっぱりですが、ポリバリコン(にミノムシクリップつけたやつ)を同軸コンデンサーに並列につなぎ、回していくと感度が最大になるポイントがみつかります。ここでちゃんとSWRも落ちますから電波も出せます。念のため、オフセンター給電気味になるように2m程コールドエレメントを付けました。こうするとアンテナカップラーとしても使えるようです。
みんなと話たり、ワッチしてばかりでゼロ交信でしたが、出来たばかりのアンテナを使ったり、大変楽しく過ごしました。
ホームセンターのコーナンをウロウロしている時にみつけたアタッシュケース、1,480円だったでしょうか。もしかしてFT-817にぴったりかも?と思い買ってきました。
ソフトケースのまま突っ込むとジャストサイズ。開いたスペースにマイク、パドル、電池、電源コード、オートアンテナチューナーZー817、エレメントのワイヤーを突っ込んでみました。
蓋も楽に閉まってバッチリでした。
旅行や車で移動運用するとき、日頃からセットで収納しておく時にもいいですね。
これはいい買い物をしました。
日曜日、オールJAで賑わう頃、私は城山湖畔に居ました。
無線仲間とダベって居ました。
ここに集まるメンバーはオールJAどこ吹く風(又は参加は家から)のアウトローな楽しい仲間です。
私はここで電圧給電ノンラジアルアンテナの製作をはじめました。
どなたかが作った完成品を横に置き、ひたすら真似事。
これを作る前にやっておきたかったことを始めました。
それは、コイルとコンデンサーで共振回路を組むこと。
ヘアカラーに銅線を10回巻き、同軸ケーブルをコンデンサーにして、並列につなぎました。
そこに、ディップメーターを近づけて共振ポイントをチェックします。
同軸50センチくらいでしょうか、この状態だと15MHzくらいで共振しました。
5センチくらい切ると、300KHzくらい周波数が上がりました。
また5センチくらい切ると500KHzくらい周波数が上がりました。
次は3センチくらい切りましたが、1MHzくらい上がりました。
徐々にシビアになってきます。
こうして20センチくらいになったところで28.5くらいに合った共振回路が出来上がりました。このまま28MHzのダイポールの先端に付ければりっぱなトラップコイルになります。
同軸の長さは20センチくらいですからコンデンサーとしては20PFくらいかなと思われます。
まずはこのくらいの大きさで28MHzに合うんだな、という感覚が欲しかったわけです。
コイル、コンデンサー、どちらも大きくすれば共振周波数が下がり、小さくすれば上がりますから、同軸ケーブルは長め、コイルは少し小さめの方がより調整は楽になるはずです。
トラップコイルをして使いたい場合は、コイル多めのほうが短縮率を稼げますし、逆にあまり短縮したくなければコイルを少なく、コンデンサーをでかくしましょう。
このコイルの途中に直接給電してみました。片方の端にはエレメントを約5mつなぎました。
うーん、失敗。どこにもSWRが落ちる点がありません・・・。
何か別の問題があるか、給電の仕方や接続による共振点の変化があるのでしょう。
次の週末にでも完成に近づけていきたいと思います。
給電の方法は、コイルを切り離すなど、いろいろあるので試してみます。
なにはともあれ、ディップメーターがちゃんと使えたことが楽しかったです。
21MHzで開始しましたが、5、6エリアが少し聞こえる程度であとはGW。突然3が聞こえてきたりとコンディションの変化は面白いのですが、1時間やっても局数伸びず。
14はどうかと聞いてみるとさすが14、他エリアもくっきり聞こえます。でもまだこの時間帯はあまり出てないですね。
50を聞いてみると賑わってました。片っ端から呼びまくってCQをしばらく出して12時を過ぎたので一旦寝ることに。
その前に3.5MHzを聴くとさすが夜のHFは3.5ですね。ぎっしり出ています。強い局を呼んでみたら結構拾ってもらえました。モービルホイップで混信の中で交信出来てなかなか健闘しています。
翌朝は7MHzと50MHzを少々。
とりあえずここまで。所要があるのでまた午後にでも続きをやりたいとおもいます。
いよいよ始まりましたね~。
楽しみの方も多かったのでは??
私、山からの移動運用で沢山呼ばれることを喜びとしている者にとっては複雑。
だってEスポ祭りになると移動運用呼ばれないんだもん・・・。(爆)
過変調のスプラッターマンもたくさん出てくるし~。
なんてこと言っていますが、Eスポ発生はとりあえず嬉しい出来事です。
こういう時は車で移動運用がいいですね。
ビームを振れば自宅よりもたくさんEスポが楽しめます。
アイコムの電源コードは並行コードです。
並行コードと言うのは行きと帰りの電流が同じ量、逆向きにすぐ側を通るため、そこに発生する磁界が相殺される効果があり、ただ束ねられているだけではない、結構なスグレモノなんです。
ヤエスのは電源コードがバラバラに広がっちゃいますから、並行コードとは状況が違います。これがどんなメリットデメリットがあるかはわかりませんが、なんとなく気持が悪いので、縒ってしまうことにしました。
電線をそのまま捻っても縒ることは出来ません。一本一本の電線に回転を与えないと縒れません。ということは一体化しているカプラーから端子を抜いて作業するか、切断して作業後に何らかの方法でつなぐかをしないと出来ません。
うちにはパワーポールがたくさんあるので、一度切断して作業後にパワーポールでつなぐのもありですが、今回はカプラーから端子を抜いてみることにしました。
この端子、工具なしでは抜くことが大変困難です。端子にロックピンが2つ付いているので、それを押して解除しないといけないんです。2箇所同時にその爪を押さないといけませんし、カプラーの内側ですから手が届きません。
以前、こんな時に活躍してくれるだろうと、端子抜き工具を買っていました。
今回大活躍したのは筒状の端子抜きで、筒の中にはバネが内蔵されており、筒で爪のロックを解除しつつ端子をバネで押出してくれるものです。
実際にやってみると凄い!!押し込んでいくだけでパチンと音がして裏から端子が抜け落ちました。楽しいくらい簡単。
私のは海外製ので6種類の端子抜き工具が一体となったものを使いました。1700円で購入しましたが、あまり売っているところを見かけません。ファクトリーギアの店頭には赤と緑の2種類が置いてあることがあります。今回は赤のほうにジャストフィットするものがありました。
国産のメーカーからはエンジニアさんのが良さそうです。動画もあるようですから、どんな感じか見てみてください。
端子が外れたらコードを軽く撚っていきます。数回ごとにコード全体をサーっと伸ばして縒りを与えて生じた回転を解いて(実際は回転を加えているのだけれども)いくと縒った部分が安定していきます。
最後に再びカプラーに挿して出来上がり。パッチンコアも取り付けて、リグに繋ぎ直しました。
注意:安定化電源から電源コードを外してから作業しましょう。
同様にFT-100の電源コードも縒りましたが、こちらはヒューズボックスの端子を抜いて作業しました。
カプラーの端子って道具さえあれば案外簡単に抜けるものなんです。
バラバラが気になって電源コードを縒ったのですが、回り込みなどに強くなるかなぁと期待もしています。ただ、今後何が起きるかわかりませんから、真似される方はあくまで自己責任でお願いします。
引き続き・・・
この手前のやつが、コンパクトボルトクリッパー
モービルホイップのエレメントもパキポキ切れる・・・はずです。
調整が楽しみ。
モービルホイップの調整には付属のL型の六角レンチを使いますね。
ハムフェアで手作りホイップを売っていた方が使っていたのはこのようなものでした。
スイスイっと作業している姿が格好良かったです。
と言うわけで導入してみました。
左の青いのがハゼット(ドイツ)、右の赤いのがPB(スイス)の製品です。
早速手元のモービルホイップのイモネジを操作してみましたが、非常に良いです。
締め加減なども手によく伝わります。
とりあえず、2mmと3mmを持っていれば足りるはず。皆さんもいかがでしょうか。
これ、移動運用で使える!!
リグやチューナー、SWR計、時計などをセット出来そうです。
ちょっと奥行きが足らないかな・・・。
近々ホームセンターでいいのが無いか探してみたいと思います。
ヤエスのFT-100は、チューナーを制御する機能がありますが、制御出来るチューナーはヤエスの専用品又は互換機です。
LDG社のTY-100なら互換機ですからすんなり使えます。
私のチューナーZ-11ProはFT-100から制御される機能がありません(が、キャリアを入れれば簡単にチューニングしてくれるので実際不自由はありません)。
FT-100にせっかくTUNEボタンがあるのですから、これを利用したいものです。
そこで考えたのが、アメリカのBetterRF社が出している、YAESU TUNE CONTROLという製品を介すること。これはFT-100にアイコムのAH-4などのオートチューナーを接続するためのインターフェース。これをつなぐとそこから先はICOM互換状態。
LDGのチューナーは殆どの機種がICOM互換ですので、チューナー付属のコードで繋げばうまく動くはずです。
今日その製品が届きました。買った理由としてはFT-100にAH-4をつなぐのが目的だったのですが、上記の通り接続してみました。FT-100のメニューでチューナーが使えるようにしてから操作してみると・・・見事にオートチューナーが作動しました。
これで室内型オートチューナーも屋外型オートチューナーも使い勝手がよくなりました。
あとはバッテリーか・・・。
近々、FT-100による屋外シャック構想を、実行に移そうと思います。
とても安いFT817用のスタンドを作ってみました。
材料は 針金(ハンガーでもOK)
だいたい図の通りに適当に曲げて切って終了。
私のは園芸コーナーで買った太いアルミ線。グニャグニャに柔らかいので強度は無いのですが、こんなものでも移動運用では十分実用になります。
モービルホイップの調整で、短く切り詰めたいとき、ありますよね。
エレメントはステンレスやバネ鋼が使われているので、非常に硬いんです。
細いエレメントなら丈夫なラジオペンチやニッパーでも切れることがありますが、大抵は工具にもダメージが残ります。工具の刃欠けは致命的です。
クリッパーも強力ですが、硬度の高いステンレスやバネ鋼を切るための製品はあまりありません。
ピアノ線が切れるものが必要です。
私もピアノ線が切れる倍力装置付きの高いニッパーを買って用意してあります。
こんなものを見つけました。
クニペックス コンパクトボルトカッター
これならいけそうかな。刃の硬度HR65。ピアノ線3.6mmちょいまでいけます。
CQ誌2009年6月号に載っていたアンテナカップラーを改造しました。
これはエンドフェッド給電(いわゆるツェップ型)にも使えるカップラーです。
ただ、エンドフェッド給電は電圧給電ですから、市販のオートチューナーもこの辺りの長さを避けるよう指示があるように、かなりの電圧がかかります。
CQ誌の制作記事の部品では、無理しても20Wくらいまで、とのことなので、バリコンを1000∨耐圧のものに変えて、50W運用に耐えられる(と思う)ものにしました。
作業は簡単。500∨耐圧のバリコンを外して付け替えるだけ。これはこれで小型軽量タイプを作ってFT817で使うのもいいかもしれません。
耐圧について心配な場合は、エレメントを1/2波長より若干短くし、その分をアース側に垂らせば電圧最大の位置からずれて、グッと電圧が低くなるはず。
一応28MHz用に5mのエレメント。5.5mの釣竿。そして24や21、18に出るためのアース側の電線を用意しました。(つまり給電点をずらしていく、という方法です)
さらにVCHアンテナのコイルとエレメントセットを組み合わせると実にいろんなバンドに出られるようになります。VCHアンテナのエレメントは電気長で約15m分あります。コイルはミノムシクリップで調整出来るため、電気長は4m~15mまで自在に変えられるわけです。これで7もでれますし、10、14はノンラジアルも可能になります。
ようするにアース側を含めて全長を電気長1/2λ程度にして、出来ればすべてをエレメントに、不足分をアース側にセットすればいいんです。
得意の釣竿移動運用の幅が広がります。
このセット、かなりおすすめかも知れません。
いたようです・・・
普通、書類を提出していれば、メールなり郵送なりで何かしら届くのが普通ですが、結果を見ても自分が載ってない・・・・
もしや・・・・・
そう、提出してなかったようです。
ガ━━(;゜Д゜)━━ン!!