They call him a man.

　アメリカン・ヒーローは、総じて語尾にマンがつく。
　筆頭はヒーローの走り、そして永遠のヒーロースーパーマンだ。
　バットマン、スパイダーマン、アイアンマンと続く。

　マン、すなわち男だ。
　超越した男、コウモリ男、クモ男、鋼鉄男だ。
　マンがつかないヒーローもいるが、イマイチ、メジャーにはなれていない。

　日本でマンがつく正統派ヒーローは、ウルトラマンくらいしか見当たらない。
　ほかにもガッチャマン、ミラーマンとかもいるが、ウルトラマンの域にはほど遠い。

　別路線にはパーマンやアンパンマン、電線マンやタケちゃんマンなどもいるが、ヒーローとは呼べないだろう。
　仮面ライダーや戦隊ヒーローはマンがつかないので除外だ。
　やはり、架空のヒーローには、なんとかマンのネーミングが似合う。

　日本ではヒーローより、サラリーマンやセールスマンのほうが知名度は上だ。
　高度成長時代には、彼らこそ日本のヒーローだった。

狙いは読後感。読めばわかる、あるいは読んでもわからないかもしれないが、なんとなく心の片隅に残る奇妙な違和感。ありきたりで普通を装った妙な安心感。　そんな小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★　拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
　読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。