誰しも思い出の曲というのがあるだろう。
私にも思い出の曲、三部作がある。
チューリップの「心の旅」と太田裕美の「木綿のハンカチーフ」、イルカの「なごり雪」だ。
どれも私の大学時代にヒットした曲だ。
どの曲にも故郷と都会の対比が通奏低音のように流れている。
我々の時代は、大学入学や就職で、田舎から都会へと旅立ち、そして結局帰ってくる者が多かった。
「心の旅」の、明日の今頃は僕は汽車の中、というフレーズは、チューリップの面々が、メジャーデビューを目指し、上京する時の期待感と悲壮感が入り混じったようなものが、ひしひしと伝わってくる。
それが大学入学のために、九州から京都へ旅立つ前夜の、私の心境と見事にシンクロしていた。
「木綿のハンカチーフ」の、恋人よ僕は旅立つ東へと向かう列車で、という件は、まさに九州から京都へ向かうと置き換えられる。
地元に恋人はいなかったが、都会の絵の具に染まらないで、スーツ着た僕の写真、毎日愉快に過ごす街角、など故郷を忘れていく私の心境の変化と一致する。
余談だが、東とは東京を象徴しているはずで、東京より東の人間はどう解釈していたのだろう。
「なごり雪」の、東京で見る雪はこれが最後ね、という歌詞は、夢破れて、都会から故郷へ戻る主人公の心情が、楽しかった大学生活が終わり、社会人になることへの不安とどことなく似ている。
今もYouTubeでこの3曲を続けて聴くと、曲調はメジャーだが、あの頃のほろ苦く、甘く切ない情景が浮かんでくる。
私にも思い出の曲、三部作がある。
チューリップの「心の旅」と太田裕美の「木綿のハンカチーフ」、イルカの「なごり雪」だ。
どれも私の大学時代にヒットした曲だ。
どの曲にも故郷と都会の対比が通奏低音のように流れている。
我々の時代は、大学入学や就職で、田舎から都会へと旅立ち、そして結局帰ってくる者が多かった。
「心の旅」の、明日の今頃は僕は汽車の中、というフレーズは、チューリップの面々が、メジャーデビューを目指し、上京する時の期待感と悲壮感が入り混じったようなものが、ひしひしと伝わってくる。
それが大学入学のために、九州から京都へ旅立つ前夜の、私の心境と見事にシンクロしていた。
「木綿のハンカチーフ」の、恋人よ僕は旅立つ東へと向かう列車で、という件は、まさに九州から京都へ向かうと置き換えられる。
地元に恋人はいなかったが、都会の絵の具に染まらないで、スーツ着た僕の写真、毎日愉快に過ごす街角、など故郷を忘れていく私の心境の変化と一致する。
余談だが、東とは東京を象徴しているはずで、東京より東の人間はどう解釈していたのだろう。
「なごり雪」の、東京で見る雪はこれが最後ね、という歌詞は、夢破れて、都会から故郷へ戻る主人公の心情が、楽しかった大学生活が終わり、社会人になることへの不安とどことなく似ている。
今もYouTubeでこの3曲を続けて聴くと、曲調はメジャーだが、あの頃のほろ苦く、甘く切ない情景が浮かんでくる。
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