木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

ステンドグラス入りドア その3

2009-06-27 21:16:19 | 木工
ドアの作成 一番のポイントの框(縦の部材)と桟(横の部材)のほぞの調整です。


ステンドグラスをはめたり腰板をはめる部分は額縁状に仕上げるためその部分だけ留め(45度)にする、面腰ほぞというほぞにします。
留めの部分は材の厚みに合わせた留め定規を作って鑿で削ります。


ほぞの堅さの調整とともに、面腰ほぞの場合は、胴付きと留め(45度の部分)がぴったり合うように調整します。


調整が済み仮組


この段階で目違いを払います。
今回は木作りの際、桟(横の材)の厚みを框より少し厚くしておきました。
こうすると目違いをはらうのに框(縦の材)を削らなくて済みます。
前回の衝立を作った時の教訓です。


これで完了。
もう一度分解して、ステンドグラスや腰板を嵌める小穴をついたり、額の部分の加工に入ります。
ドアの中に置いてあるのは、ほぞを抜くためのあて木
ほぞの表面積が広いので、これを框に嵌めて大玄翁で叩かないとほぞは抜けません。
それにしても大きなドアです。重さもまた格別。

コメント (2)
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