木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

大入れ

2009-11-07 21:26:01 | 木工
欅テーブル
貫を脚に接合するほぞは大入れにします。
なぜかというと、脚を胴張りにするためです。もちろんよりしっかりした接合になります。


まず、貫に鉋をかけ仕上げます。
木理が交差しているので、逆目を抜くのが大変でした。


仕上げ削りが住んだ貫を脚のほぞ穴に入れて、墨付けトリマーで深さを決めて荒堀します。
その後墨に沿って鑿で仕上げます。


曲線はこの極浅の出丸のみで仕上げます。


次は脚の鉋削り、胴張りに仕上げます。

脚も交差木理! 一瞬胴張りにしたことを後悔しました。 が・・・


仕上がったものを見ると、がんばろうという思いがふつふつとわいて来ます。

なぜ胴張りに削るのかということですが・・・もちろん平らでも何ら問題はありません。が、こうすることにより硬い雰囲気がちょっと和らぐのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする