木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

寄せ蟻

2009-11-25 22:02:35 | 木工
寄せ蟻(送り蟻)の加工。


蟻溝を10等分し、一つおきに蟻の底の幅まで、鑿で蟻を落とします。


蟻桟の方も同様に10等分し、一つおきに蟻を落とします。
蟻溝の広げた箇所に合わせて蟻桟を嵌め、蟻桟の木口を叩いて寄せていきます。
比布倉鉋で蟻桟の蟻を少しずつ削って、奧まで入るよう微調整していきます。

この時、すべての蟻がしっかりかみ合わなければ意味がありません。
蟻溝の肩を鉛筆で黒く塗り、均一にかみ合うよう、かみ合い具合を見ながら慎重に調整していきます。


一方が完了。


こちらもしっかり収まりました。
毎回同じ作業の繰り返しですが、ここまで来るとひと山越えたという感じがします。

コメント (4)
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