今回制作した椅子についての能書きをたれてみたいと思います。
世の中にはいろいろな椅子が、様々なコンセプトに基づいて作られています。
この椅子はダイニングチェアですが、家庭の団らんや語らいに、すこしゆったりと過ごす場としても使われることを想定して、人間工学の理論からも学びながら設計しました。
市販されているいろいろなダイニングチェアや、一昨年の「暮らしの中の椅子展」に出品されていた椅子に片っ端から座ってみた結果なども参考にしています。
まず、座面ですが、座り心地が良いよう一番深いところで16mm掘り下げています。
「木は暖かい」と言いますが、冬など直に座るとやはり硬く冷たいので、薄い座布団などは必要になるでしょう。
その場合でも、この座堀があるのとないのではだいぶ座り心地が違ってきます。
座の前後には、約5度の傾斜をつけました。
座面の奥行きも、一般の椅子に比べて深くして、ゆったりと座れるようにしました。
この座面の奥行きの寸法が座り心地に大変影響するのですが、深いものが比較的少ないように思います。
座面の前縁には太ももの裏が当たらないよう丸みを付けています。
肘掛けは実際に使ってみて、一番自然に肘が置けたほぼ水平の角度にしました。
背は、すこしゆったり寄りかかることができるよう傾斜角を105度にし、
背の高さも、47~48cmと、邪魔にならない程度に少し高くしました。
背は、身体を曲面で支えることができるよう背束を曲面に配置しました。
さらに、一番苦心したことは、
腰を支えることができる構造にしたことです。
これがあるのと無いのでは、少し長く座っていた時の腰への負担がだいぶ違います。
以上が、座り心地という点から見た特徴です。
構造的にはできるだけシンプルなものにするために、座板にやや厚めの板を使い、接合部には丈夫な仕口を考えて組み合わせています。
ちなみにこの肘掛け椅子で重量は約7kgです。材料はタモです
まだまだ改良の余地はありますが、現時点でそれらの結果できあがったのがこのデザインです。
寸法的には、165cmの小生を基準にしてありますので、使う人の体格に応じて各部の寸法をやや変える必要はあります。
世の中にはいろいろな椅子が、様々なコンセプトに基づいて作られています。
この椅子はダイニングチェアですが、家庭の団らんや語らいに、すこしゆったりと過ごす場としても使われることを想定して、人間工学の理論からも学びながら設計しました。
市販されているいろいろなダイニングチェアや、一昨年の「暮らしの中の椅子展」に出品されていた椅子に片っ端から座ってみた結果なども参考にしています。
まず、座面ですが、座り心地が良いよう一番深いところで16mm掘り下げています。
「木は暖かい」と言いますが、冬など直に座るとやはり硬く冷たいので、薄い座布団などは必要になるでしょう。
その場合でも、この座堀があるのとないのではだいぶ座り心地が違ってきます。
座の前後には、約5度の傾斜をつけました。
座面の奥行きも、一般の椅子に比べて深くして、ゆったりと座れるようにしました。
この座面の奥行きの寸法が座り心地に大変影響するのですが、深いものが比較的少ないように思います。
座面の前縁には太ももの裏が当たらないよう丸みを付けています。
肘掛けは実際に使ってみて、一番自然に肘が置けたほぼ水平の角度にしました。
背は、すこしゆったり寄りかかることができるよう傾斜角を105度にし、
背の高さも、47~48cmと、邪魔にならない程度に少し高くしました。
背は、身体を曲面で支えることができるよう背束を曲面に配置しました。
さらに、一番苦心したことは、
腰を支えることができる構造にしたことです。
これがあるのと無いのでは、少し長く座っていた時の腰への負担がだいぶ違います。
以上が、座り心地という点から見た特徴です。
構造的にはできるだけシンプルなものにするために、座板にやや厚めの板を使い、接合部には丈夫な仕口を考えて組み合わせています。
ちなみにこの肘掛け椅子で重量は約7kgです。材料はタモです
まだまだ改良の余地はありますが、現時点でそれらの結果できあがったのがこのデザインです。
寸法的には、165cmの小生を基準にしてありますので、使う人の体格に応じて各部の寸法をやや変える必要はあります。