久しぶりに(何年ぶり?)に訪れた円山公園。
名物のしだれ桜はまだ堅いつぼみでしたが、
池の畔の柳はすっかり芽吹いていました。
今日の目的はここ、
長楽館でひらかれていた生け花展「假屋崎省吾の世界」
生け花のことなどまるでわからないのですが、最近テレビで見て、假屋崎省吾とその作品にちょっと興味を持ち行って来ました。
使われている花の種類はそれほど多くないのですが、長楽館の各部屋の雰囲気に合わせて生けられた作品は、何とも美しく心和むものばかりでした。
最終日とあって、假屋崎さん本人も来ておられ、その気さくな人柄にも触れることができました。
長楽館は今から100年前に立てられた洋館ですが、今回、普段は公開されていない長楽館の3階の和室も使われていました。
長楽館の部屋やそこに置かれた家具・調度もすばらしいものでしたが、2階の洋風の階段を上り3階の和室につながる造りもいつまで眺めていても飽きない美しさでした。
美しい花と建物。貴重な体験をさせてもらいました。
これから作りたい作品のイメージもいただいてきました。
ちょっと寒い日でしたが、公園の一画にで花を付けた桜が春が近いことを告げていました。
そして午後は、京都市産業技術研究所で開かれた、2010漆工技術講習会「漆の挑戦」へ行って来ました。
初めての参加でしたが、今回は、3名の若手漆芸作家と漆芸家で大学教授の山村先生の自らの活動や作品についての講演のあと、パネルディスカッションが行われました。
漆にかかわることになった動機や漆を通じてもの作りにかける思いなど、とても興味深く聞かせていただきました。
また、金沢美術工芸大学の山村先生の講演では、先生の作品制作の過程や使われている道具・技法などの詳しい紹介もあり、大変勉強になりました。