木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

拭漆

2010-03-10 23:56:36 | 木工
椅子の拭漆にかかりました。


今までは仕口の養生にマスキングテープを使っていましたが、宮本さんより、硬めの発泡スチロールで埋める事を教えてもらい早速実行。
作業も楽で、何より、ヘラで余分な漆を取る時、ほぞ穴でヘラが傷みません。


準備完了。刷毛は、泉清吉広重作の
今まで最初の捨て摺りには、導管に良く漆を摺り込もうと硬い胴摺り刷毛を使っていたのですが、


この胴摺軟目の刷毛、びっくりするほど良く漆を摺り込むことができます。


この椅子1脚で140グラムほどの生漆を摺り込んでしまいました。
はじめの捨て摺りでできるだけ漆を摺り込むことで、木地は丈夫になり、また次の作業もし易くなります。


ついでに、制作中の合鹿椀と修理の五稜箸も研ぎ、


漆をかけました。
今日は早めに帰って確定申告の書類を仕上げなければ・・・。



コメント
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