木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

椅子 その後

2011-07-11 22:21:25 | 木工
椅子の制作 粗取りが済んだ部材は、仕上げの鉋をかけながら大入れの穴を掘り、仕口を仕上げていきます。


まず、貫の仕上げ削りをして、貫に合わせて前脚に大入れの穴を掘る。
前脚を、先に行くに従い薄く、木端を浅い胴張りに削って仕上げ、その断面に合わせて座板に大入れの穴を掘る。
これで前脚部の仕上げ削りと仕口の加工が完了。


背板の仕上げ削り。反り台鉋を使って削ります。この反り台鉋、平出さんに特注で作ってもらいました


後脚の仕上げ削り。こちらは、極浅の内丸反り台鉋。刃は貞秀作。台は自分で打ちました。


さらに、座板の仕上げ削り。木端、木口はやや丸みを持たせます。


最後に、一番要の座板と後脚の仕口の調整。やや固めに調整しています。


すべての部材の仕上げの鉋掛けが完了。


今回はオイル仕上げとするため、この段階で木地磨きをしておきます。
ベビーサンダーの出番です。

次は組み立て。

ます貫を嵌めた前足を座板にはめ込みます、


後脚は、先に貫と背板を嵌めてから」、


座板にはめ込んで完了。
きわめてシンプルですが、それだけに座板と脚の接合部の正確な加工が必要になります。


しばらくハタガネで押さえておきます。

ところで、今日の炭山、午後4時過ぎ、

突然、バリバリバリ・・と轟音。何かと思えば雷。
その後、土砂降りの雨と雷。短時間でしたがすごかったです。
おかげですっかり涼しくなりました。
ところが、家に帰ろうと峠を越えて家の近くまでくると、地面はカラカラ。全く降った気配はありませんでした。
夕立はどうも山手だけだったようです。

コメント
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