木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

塗り

2011-07-28 21:36:53 | 
なかなか進まなかった漆塗りの仕事が一段落。

スプーンの上塗り。漆はつやクロメ漆。
良い艶に上がりました。


大匙は、注文通り本朱(水銀朱)でエンジに近い色に。

この朱、同じ時に同じ朱を、生漆を焼き付けした缶に塗ったものは・・・

鮮やかな朱に上がりました。
この違いの原因は、乾かし方。匙は漆風呂で湿度を与えて乾かしたもの。
数時間で乾燥しました。
一方の缶は、乾燥した(湿度60%台)風呂で乾かしたもの。
乾燥には2日以上かかりました。
乾燥の仕方だけでこれだけ発色が変わるのですから漆っておもしろいですね。


曲げ輪っぱの弁当箱は、内側はつやクロメ漆の塗り立て。外側は、赤漆拭漆仕上げです。


最後の仕上げは、つやクロメ漆を使い、ケーク紙で、残し気味に拭いています。
良い色合いに上がったのではないかと思います。

今日の夕方、宇治市には、「記録的短時間大雨情報」が出されました。
ニュースによると、部分的に1時間に100mmを越える雨が降ったようです。

幸い、当炭山地域は、雷が鳴り響き、土砂降りの雨が降ったものの、それほど長い時間降ったわけでもありませんでした。
いつになったら夏空が戻ってくるのでしょうか。
コメント
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