欠礼の文かく部屋に過ぎし日の 香をおびたるハイビスカスの花
冬は駆け足でやってくる
と思ったら 木の枝には
黄葉しきれない葉が
暖冬の陽だまりの中で揺らしている
ハエが背を温めてじっとしていても
狂い咲きの庭に目をやっても
やっぱり冬はやって来る
夜になってストーブをつけ
ブログの前に座るとき
足の冷たさに気づきます
カフェの「足跡」を一巡し
どうにかこうにか自分に返ると
心のなかにも微かな風が吹いて
うつろい行く時の流れを感じている
夜半の暗い天井に目をやると
夜気のなかにも肌の寒さが
忍び寄る
やっぱり冬はやって来る