conparu blog

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皮膚の色

2008-04-20 23:56:00 | 日記

今夜のNHK総合「病の起源」を興味深く観た。メラニン細胞と紫外線の関係が、皮膚や眼の色、毛髪の色を変えてきた人類の歴史、足跡をしるしているというもの。
現代の人たちは骨が脆くなって、骨折しやすい傾向にあると言う。太陽に当たって、紫外線を十分に取り込まないせいだ。
骨を丈夫にするためには、紫外線によってビタミンDを摂取しなければならないのに、メラニン細胞が邪魔をして摂取できない。

有色人には不利な組成ではないか、と思えるのだが5分以上の日光浴をすれば大丈夫だそうだ。つまり、室内のような紫外線の弱いところではダメ、と言うことらしい。

人類の起源はアフリカに始まり、環境に順応するために変化(敢えて変化と言う)の過程を歩んできた。環境に合うように体を作り変えることで、過ごしやすい状況をつくってきた。環境が生き物を変えていくんだとすると、現在のもろもろの環境変化は?人類の・・・の為か?
視界の及ぶ範囲では表われない、前頭葉のはるか彼方にある遠い遠い未来に結実する過程なのだ。皮膚の色違いで、人種的偏見があることは事実であり、白色人種は有色人種より優れているかのような差別主義がまかり通っている現実をどう見たらいいのだろう。

人類の発生時点は褐色で、その後の環境が白色の皮膚を作ったのだから、白色人だからと言って自慢できるものではない。アフリカに始まって北方の紫外線の弱い地域に進出した人類が、紫外線を吸収しやすい、メラニンのない皮膚に「変化」したのであって、「進化」ではないのだから。



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