秋好日

日中の日差しの中ではジワーっと暑いくらいだけれど、サンシェードの下ではやはり秋の涼気がさわさわと流れていた。

ベランダの手摺に寄りかかり青天を仰げば、遥かな高空にすじ雲が幾筋も見えている。静止しているように見えても、筋流しになるほどの相当の風が吹いているのだろう。

空を仰ぐのは好きだ。幼い頃からしょっちゅう見上げては、もう一つの故郷を感じるような、妙な安心感があったなぁ。

揺り篭に揺られているような感じ？
それもあるけれど、あの空の高さを見ると、理由もなく陶酔してしまって、空想の世界に解き放ってしまう、、、のだと、今の自分は思う。

好きだった女の子に出会うと、頬がパッと染まってニコニコ顔で見つめていた。そんな時は空を忘れていたけれど、、、。

爽やかな秋日和が続いていたけれど、明日あたりはちょっぴり夏日に戻りそう。
招待券をいただいているので、都心に出てサンシャィン水族館にでも行ってこよう。