今月初旬にコロナワクチン接種の3回目を打っていただいた。わが家ではアレルギー反応の心配から打てない者もいて、外出には特に気をつけている。マスクは当然のことながら、出来るだけ人混みを避けるとともに、外出後の手洗いと嗽は欠かさない。最近の感染者急拡大のニュースなどを見ると、コロナに対する危機感が鈍麻しているように思える。若年層の罹患者が増えて、高齢者の死亡率も高くなっているのは防疫体制に穴があるからで、患者を自宅待機させる処遇が、結果として患者を医療から遠ざけている現実であり、政府の政策そのものが医療の後進性を端的に示していると解されても仕方がない。湯水の如く補助金をばらまいて最後に残るものは何か。
混沌とした世はぞれぞれの国を分断する。そして一国の事情は内向きになって、連帯よりも自国の利益優先に走っているのが、時代の陰りをいっそう深くしている。グテーレス国連事務局長も嘆いているように、世界をリードする大国が協調性を持たないから、『地球規模の課題を解決すべき時に』解決できないでいる。『持続可能な開発、すべての人の人権と尊厳といった共通の望みを解決するには、改革が不可欠であり、国家主権の問題を考慮しなければならない』今まさにウクライナが危機の中にある。