conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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夕顔

2015-08-22 14:32:32 | 詩歌


   心あてにそれかとぞ見る白露の 光そえたる夕顔の花
  
  よりてこそそれかとも見めたそがれに ほのぼの見つる夕顔の花
  



ふと立ち寄った夕顔の邸宅
源氏は名を隠したけれど
それとなく察した夕顔が歌をおくります
さらに
光源氏が夕顔に返歌した一首を加えました
春庭さんがコメントに寄せてくれました 

のように優雅な背景を伴ってはいないけれど
一応は夕顔の花をアップ
玄関前のビニールの紐にからませ
夜気を吸った妖精がひっそりと花開く


忍びつつ一夜限りを想いに寄せて
静間に匂う妖しさよ
そは儚くも君の面影を抱きて
なすすべも無き夏の夜半かな

☆こんな夜は『源氏物語』でも読んでみたいな

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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きれいですね (春庭)
2015-08-22 16:51:42
夕顔の君から贈られた歌への、源氏の君の変化「よりてこそそれかとも見めたそかれにほのぼの見つる夕顔の花」

夕顔をながめる夏の夕暮れに、源氏物語を開いてみるのもいいですね。
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春庭さん (conparu2)
2015-08-22 22:58:30
夕顔と源氏のほのぼのとした贈歌と返歌ですね。
しっとりとした感情が伝わってきます。
古典、いいですね。
返信する

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